(142)残暑ざんしょ
気が付けば9月半ば。
本来ならば、もう秋の足音が聞こえてくる頃なのだが、今年は残暑が厳しく、夏が終わった気がしない。
じゃあ、まだ真夏の様かと問われれば、それもまた違う気がする訳で。
僕が気付いた「夏らしくない点」を挙げるとすれば、それは「セミの声が聞こえない」事だろうか。
おかげで、セミの声がうるさくて早朝に目覚めるという事が無くなった気がするのだが、とはいえ、まだ秋らしさは見えては来ない。
まあ、まだ秋の気配はないけど、時間と共に段々と涼しくなって、やがて冬になるんだよな。
そんな事を考えると、何故だが少し怖くなる気もする今日この頃な訳で。
だって、涼しくなって来たら、もう年末の足音が聞こえてくる訳でしょ?
今年の始めを思い返して、その時の抱負は実践できているかというと、実はさっぱり自信が無い。
つまりは「今年も何も変えられないままに過ぎ去る」という事な訳で。
コレって、怖くない?
色々頑張って来たつもりではあるものの、振り返って見れば、ただ歳をとるだけの一年だったなんて。
僕の寿命がいつまで持つかは分からないが、心身共に健やかで、豊かで幸せになろうと頑張って来たつもりが、色々な事情はあれど、結果的にはそれが叶わないままに一年を浪費している訳だ。
僕が生きている意味って何なんだろうな。
そんな、若い頃にも考えたテーマが再び僕の頭をよぎる。
僕が駆け足で人生を進んでいるのと同じくらいのスピードで、社会がどんどん荒廃している気さえする訳で。
もし僕が歩みを止めたら、社会はどんな速度で腐って行くのだろう。
いい感じに発酵して、旨い社会であればいいのだが、何だかそんな感じはしないんだよな。
このまま行けば、ただ腐ってドロドロに溶けて無くなるんじゃ無かろうか。
気がつけば日本という国が無くなって、アメリカの51番目の州になっていたりしないだろうか。
そんな不安さえ頭をよぎる、そんな週末の僕なのでした。
何だか今日の僕はネガティブだな。
原因はやっぱこの暑さだな。
早く残暑が終わってほしいものですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます