ことばの悦楽

（138）ハメハメハ

　今日は台風の影響で関東地方は雨がすごい。

　僕は雨音が好きなので、こういう日は嫌いではない。

　が、服が濡れるのは嫌なので、どうにも出勤する気にはなれない。

　という訳で、今日は在宅ワークにする事に。

　そういえば子供の頃にそんな歌を歌った気がするな。

　南の島のハメハメハ大王の歌だったと思うが、大王の子供は「風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みで」というおおらかな性格をしていたらしい。

　子供の年齢は分からないが、「学校嫌いの子供らで」とあるので、大王が50歳くらいだと仮定すると、息子はきっと20歳前後といったところだろうな。

　なるほど、つまりは大学生という事か。

　今日は台風が近づいている訳だから、強風には注意しなくてはならない。

　電車は遅延するだろうし「風が吹いたら遅刻して」というのは、南の島といえども鉄道会社の安全運行の為には仕方が無いよな。

「雨が降ったらお休みで」という歌詞から察するに、大王の子供達はきっと、リモート授業が出来る環境で生活しているに違いないな。

　しかし、あの歌の歌詞にはこういうくだりもある。

「南の島に住む人は、だれでも名前がハメハメハ」

　つまり、大王も女王も子供達も島民も、みんな名前が「ハメハメハ」な訳だ。

　となると、学校の授業をリモートで受けるにしても、アカウントの管理が大変そうだな。

　みんな同じ名前なんだから、どれが誰のアカウントなのかは把握しづらいだろう。

　でも、学校の先生の名前も「ハメハメハ」なのだろうから、何か別の個人特定方法を持っているのだろう。

　なるほど、なかなかITの技術力は高そうだ。

　･････････

　いかん。いつの間にか「仕事したくない病」が発症しかけていたようだ。

　という訳で、僕もそろそろ仕事をしますかね。

　雨音を聞きながら、自宅でまったりと。

　ご飯でも炊きながらね。