ことばの悦楽

（121）1200km

　九州は福岡県にやって来た。

　東京から車で走ること約1200km。

　直線距離だと、およそ1000kmくらいかも知れないな。

　土曜日の夕方に出発し、途中でいくつかの観光地に寄り道しながらの旅だったので、200kmくらいの走行距離が予定より増えてはいたが。

　それにしても、1200kmとはなかなかの距離だ。

　地球の直径が12742kmだから、その1割くらいの距離を移動した訳で。

　つまりは、地球の経度で10度位の距離を移動した訳で。

　そう考えると、今の僕は東京にいる人々とは10度以上傾いた状態でいる事になる。

　更に言えば、北海道の人とは20度以上傾いた位置関係という事だ。

　すごいな。

　地球って、やっぱり丸いんだな。

　長編のSFファンタジーを執筆していた時にも思った事たが、やっぱり我々地球人は、同じ惑星に住む同居人として仲良くしなきゃと思うのですよ。

　今回の僕は1200kmの距離を走り、東京から九州まで移動した訳だが、九州の福岡県から1200km北上すれば、そこには北朝鮮やロシアや中国にも到達する訳で。

　なのに1200km以上飛ぶミサイルを日本で作ろうという、今の日本政府の政策を見ていると、やはり残念な気持ちになるんだよな。

　1200km。

　今の御時世、この距離が心の距離という事でもあるまいに。

　今や通信なんて、いつでもどこでも出来るんだから。

　もっと、仲良くする為に知恵を絞ろうよ。

　なんて事を、九州料理に舌鼓を打ちつつ思うのですよ。

　いや、それにしても。

　九州の料理がウメぇ…

　食文化を継承して下さったご先祖様に感謝ですな。

　うまうま。