(118)詭弁
仕事に忙殺されそうなこの頃の僕は、夜中にオフィスで作業する事もしばしばある。
そんな時にBGM代わりにユーチューブの国会質問を流していたりする事が多い。
野党の質問に与党が答える時に、その答弁がどうにも
例えば「次元の異なる少子化対策」とやらでは、その財源を「社会保障費から取る」という。
で、高齢化が進む社会保障費の財源を「現役世代から取る」という。
にも関わらず、「少子化対策費の負担が現役世代に影響を与えない様に…」などと言っているのだが、コレってあり得ない話じゃないか?
Aの負担をBがする。
Bの負担をCがする。
つまりは、Aの負担をCが負担しているのと同じ筈なのに、与党は「そんな事は無い」と言っている。
あくまで「Aの負担はBなのだ」と、頑なに言い続けている訳だ。
もし「Cの負担を国がやる」というのならばまだ話は分かるのだが、与党の話を踏襲すると、結局のところは「Cの負担はCがやる」という事らしい。
つまり、一般消費者である我々庶民が少子化対策費も高齢化対策費も現役世代への行政サービス費も負担すると言っている訳で、それはもう、奴隷と変わりが無いレベルにまで至っている。
サラリーマンの給料からは様々な税と社会保障費として、およそ2割が差し引かれて支払われる。
更に消費税やら何やらで、更に3割程が消費の中で失われる。
つまりは、実質的には給料の半分が国に吸い上げられる構造になっているという事だ。
これが江戸時代なら農民一揆が起きているレベルなのだが、現代の日本にはそうした事は起きていない。
こんな社会にしてきた与党に対し、国民はある程度許容している節もある。
コレって、国民がドMという事なのか、それとも問題点が見えていないのか、一体どちらなんだろうか。
ドMになり切れない僕は、やはり今の政治には不満が募る訳で。
けれども衆院選はしばらく開かれないらしいという事で、不満のはけ口さえ無い訳で。
困った事だが、今の僕に出来る事は、一生懸命働いてお金を稼ぎ、国が取り立てる税を納める事しか出来ない訳で。
…ほんと、異世界に逃避したくなる気持ちが痛い程よく分かるな。
僕も同じだもの。
という訳で、どこかで時間を作り、ちょいと「楽園系異世界物語」でも書いてみようと思っています。
自分自身を現実逃避させる為にも、そうした方がいい気がするもので。
現実社会に絶望している人に読んで貰える作品に出来ればいいな。
そんな事を考えている、今日の僕なのであります。
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