(117)山奥の謎
先日、週末を彼女と一緒に長野県まで道の駅巡りに費やした。
ちょっと過酷なドライブデートみたいなもので、宿泊は車中泊だし地元の食材を購入して車中調理をしたりと、なかなかにワイルドだ。
運の良い事に、僕達は猛暑に見舞われる事も豪雨に見舞われる事も無く、程よく小雨でとても涼しく過ごす事が出来た。
おかげで車中泊もなかなかに快適だったし、時折降る雨が奏でる雨音は、最高のリラックス音楽として僕達を癒してくれた。
長野県は山道が多く、道中には色々な店があるのだが、木の枝や枯葉に邪魔をされて看板が見えない事が多い。
店構えも色々で、まるで農家の様な建物の前にのぼりがあったとしても、その店が「何の店か」が分からないなんて事もよくある。
田舎のお店の看板は、とても自由度が高い様で、書いてる事も大らかな感じがする。
中には、こんな謎の看板もある。
【本日、臨時定休日】
定休日なら臨時では無い筈なのだが、こんな看板も笑って見れるのどかさが山の中にはあるんだよな。
【ドラッグストア、Uターン2.5km先左折5km】
なんてのもあって、まるで「この先にはもうドラッグストアは無いぞ」とでも言いたげだ。
ドライバーには切実なガソリンスタンドの看板などは、
【このスタンドの先は、125km先までガソリンスタンドがありません】
というものまであった。
125kmといえば、東京の自宅から静岡県の沼津市まで走る位の距離だ。
北海道ならともかく、長野県でこんな看板を見るとは思わなかっただけに驚きだな。
世の中は何でもIT化されて便利になってきたのかも知れないが、こんな田舎もまだ確かにある。
田舎は不便には違いないが、何故か心が安らぐという不思議な魅力があって、何だか「人間らしさ」を取り戻せる様な気さえするんだよね。
こういうのって大切なんじゃないかな。
なんでもIT化するんじゃなくて、こういうアナログな世界の方が、人間はリラックスして生きられると思うんだよな。
世の中、どんどんIT化されて行きそうだけど、何だか「生きてるだけで気疲れする」って社会がやって来る未来しか見えないや。
将来は、山奥の秘境に引きこもる生き方が流行ったりするんじゃないのかな。
どこか激安の山林でも買っておいた方がいいのかしら?
皆さんは、田舎生活は好きですか?
田舎に詳しい人の意見を聞きたいなと思うのですよ。
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