(103)ステルス営業
今日は大阪で仕事を終わらせ、東京に向けて車を走らせていた訳なのだが、今回のドライブはなかなかに快適だった。
実は自分の愛車をディーラーに車検に出していて、代車で大阪まで走った訳なのだが、その代車が僕の愛車よりもグレードも高く最新モデルでもあり、乗り心地が良いのだ。
なるほど。
さすがディーラーだ。
代車を最新モデルにする事で、僕は計らずも試乗する事になった訳か。
だが、今の僕の財務状況では新車なんて手が出ないし、ニューモデルの欠点も見つけてしまった訳で。
最近のハイテク車って、何であんなに警報音ばかり鳴らすんだろね。
車を車庫に入れる時には壁に近づき過ぎだと警告音が鳴り、信号待ちで止まっている時に隣にバイクが通ると、またもや近過ぎると警告音が鳴る。
狭い道を走らせてると、またもや警告音が鳴りまくりな訳で。
とにかく、警告音がうるさいのだ。
新しい車に乗ってる人って、みんなこの警告音を毎日聞かされるの?
警告音が鳴る度にカーナビの画面がカメラ画面に切り替わったり、何だか落ち着かないんだけど。
とまあ色々あるものの、やはり新型は音も静かで燃費も良くて、何よりシートが良くて、腰が楽。
長距離走る事を考えればいい事も多いんだよな。
なるほど、コレは…
ウマい具合に営業されているんだな、僕は。
ここまで具体的にスペックについてチェックしてしまっている時点で、僕はこの車が気になってるって事だもんな。
危ない危ない。
まんまとディーラーの営業マンの罠にかかるところだった。
車検を終えて愛車を引き取りに行った時にも営業マンは新型について何も聞いて来なかったが、だからこそ余計に気になる。
むしろ、サイレント営業というか、ステルス営業と言うべきか、「営業されない営業活動」にコチラがモジモジしてしまう。
コレってアレだな。
恋に似てるんだろな。
つまるところ、僕の本心は「ガシガシ売り込んでくどき落としてくれ!」という事なのかもな。
よく分からんけどな。
という訳で、返ってきた愛車に浮気を疑われない様に、これから軽くドライブでもしようと思うのです。
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