(102)混沌

 最近、何だか社会が混沌としている気がしてならない。


 ウクライナ戦争に留まらず、中東アジアでも軍事衝突が起きていたり、北朝鮮はポコポコとミサイルを発射しているし、台湾周辺も中国の軍艦が活動していたりと、どうにもきな臭い。


 ヤフーニュースを見ていると、ブラジルの首相か誰かが、「アメリカが戦争を奨励している」と発言し、まるでアメリカが世界で戦争が起きる様に仕向けているとでも言いたげだ。


 というか、多分その通りなのだ。


 だってアメリカって、世界で戦争が起これば起こる程に儲かる国なんだもの。


 パンデミックではワクチンでボロ儲けし、戦争では兵器てボロ儲け。


 世界で混乱が起これば起こる程に「金持ちだけが更に金持ちになる」んだから、大金持ち達は笑いが止まらないだろう。


 世界中で人々の命が失われても、彼等にとってはゲームみたいなもの。


 要は儲けた者が正義だと言っているに等しい。


 そんな混沌に巻き込まれている我々庶民は、これからどの様な社会が来るのかと戦々恐々だろう。


 日本においてはそれだけに留まらず、農家や酪農家が廃業の危機に喘いでいる。


 日本政府は「食料危機に備えて」などとそれらしい事を言いながら、海外からの食料輸入を増やしたりコオロギ食を推奨しているが、国内の農家には米の生産を抑制させたり、酪農家には「牛乳を捨てて牛を殺せば補助金あげるよ~」などと、まるで廃業を推奨しているかの様だ。


 今や日本の食料自給率は30%程度に落ち込み、戦争に巻き込まれなくても食料輸入が止められた時点で価格高騰により貧困家庭は死に追い込まれるだろう。


 いつから日本政府が国民を見捨てる国になったのか知らないが、少なくとも東日本大震災以降の政治は、確実に日本人を苦しめる方向に動いている。


 これで更に日本が戦争に巻き込まれたりしたら、一体どんな社会になってしまうのか…


 僕の長編作品である「ホームレスが異世界を統治したら、元の世界がカオスだった件」でも、これらの状況を揶揄する様な表現を沢山してきたが、このまま世界が第三次世界大戦へと突入していってしまうと、僕の作品が予言書みたいになりかねない。


 そんなカオスな世界はまっぴら御免なんだが、今の世の中はそんなカオスに向かって邁進している気しかしないのは気のせいなのかしら。


 願わくば、世界が平和でありますように。


 そう願わずにはいられないのです。

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