(93)感受性

 小説を書いていると、当然ながら色々な描写をする事がある。


 物語の内容にもよるが、サスペンス的な作品を書いていると、残酷な描写や人間の負の感情を駆り立てる様な描写が増える事になる。


 で、僕もそのような作品にチャレンジして「サスペンススリラー」とカテゴライズされるであろう「暗闇の唄」という作品を執筆している訳だ。


 で、執筆しながら気付いた事があるのだが、どうやら僕は「自分で描いている作品の内容に心情が左右されている」様に思えてならない。


 つまり、楽しい話を書いている時には楽しい気分になり、暗い話を書いている時には暗い気分になる訳だ。


「どうせフィクションなんだから、どんな内容を書いてもいいじゃん?」


 と思う人も居るとは思うが、これは僕の感受性の問題なのか、どうにも自分の作品の内容に、感情が引っ張られている気がしてならないのだ。


 そこで思うのが、他の作者さんの作品で「残酷表現」どころか「グロ表現」などがあったりする作品を見かけるが、こういうの書いてる作者さんの感情って、どんな感じなんだろうか。


 やはり僕と同じ様に、作者さんは気が滅入ったりするものなのか、はたまた「こんなのフィクションじゃん」と割り切って、意気揚々としていられるものなのだろうか。


 ともあれ、僕は意外と感受性が強いみたいだから、できれば愉快で爽快な作品を書いて、普段の僕もそういう状態でありたいと思った訳なのですよ。


 その為にも、まずは癒しのシーンを書く事が大切なのかも知れないな。


 癒しといえば、あれだな。


 ほっぺがかわいいやつだな。


 という訳で、サスペンススリラーは少しずつ書いていく事にして、プロットを起こしている新作の「子供達のほっぺ描写」をする時間を増やして、僕の心を守ってやらないといけないな。


 3年以上付き合っている恋人とも、ほっぺ同士のスキンシップが多いおかげで喧嘩なんてした事無いし。


 ほっぺは偉大なのです。


 僕にとっての癒しとは、モフモフ動物よりも、ムニムニほっぺなのですよ。


 さて、今日もいっぱいムニムニして、存分に癒されるとするかな。

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