(73)密室
さて、ミステリー小説などではよくある設定なのだが、トリックを考えるのが大変なので、僕は一切描いた事が無い「密室」というシチュエーション。
鍵が内側から閉められていて、その部屋には誰も入れないにも関わらず、中で誰かが不審な死を遂げているという状況・・・
実は今日、その「密室」のトリックを見つけてしまったんじゃないかと思うのですよ。
どこでって?
それは、僕が働くオフィスでなんですがね。
いやいや、オフィスで誰か死んでたなんて事は無いんですがね。
今日、ランチに出かけようとオフィスを出て、きちんと扉の鍵を閉めた訳です。
で、ランチから帰ってきて、鍵を開けたにも関わらず、ドアが開かないんですよ。
ドアのレバーを下げると開くタイプなんですが、そもそもレバーが下がらないんですよね。
原因は、ドアの内側のレバー付近に荷物を運ぶ為の台車を立てかけていたので、その台車にレバーが当たってしまって、レバーが下がり切らない為にドアが開けられなくなったという事態に陥っていた訳ですよ。
物販もしている僕のオフィスは、何だかんだで荷物だらけだ。
大きな注文もあったので、色々仕入れてオフィスに詰め込んでいるので、今や足の踏み場も無い程で、もはや倉庫と化している訳で。
そんな事情があるとはいえ、まさかオフィスに入れなくなるとは・・・
こんな時、オフィスにスタッフが居たなら室内から開けてもらう事もできただろうに、残念ながら僕は個人事業主。
コロナ禍以降、業績悪化でスタッフを雇うなんてとても出来ない状況の弱小事業者な訳で。
とはいえ、一人で頑張って仕事をこなしていかなければならないので、オフィスに入れないのはとても困る訳だ。
でもね、パニックになる必要は無いのですよ。
家賃も格安の雑居ビルの一室。
ドアの構造なんて単純なもんです。
元建築士の知識をもってすれば、鍵が開いているドアのレバーが引っかかっている程度で絶望したりはしないのですよ。
という訳で、急いでホームセンターへ。
適度な大きさのヘラを買ってきて、早速ドアの隙間に差し込んで「秘密の動作」をちょちょいとして、無事にドアを開ける事に成功したのです。
いやしかし、昔の自動車なんかで「鍵のとじ込み」なんて事があったけど、まさか自分のオフィスでこんな事をやらかすとは・・・
でも、これってミステリー小説の「密室」とかのトリックに使えそうじゃない?
という訳で、備忘録も兼ねて、ここに記しておきたかった僕なのです。
みなさんは、鍵のとじ込みとかには気を付けてくださいね。
これからの季節、部屋に入れないと大変ですからね!(経験者の声)
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