(50)ご利用は計画的に
昨日は本業の方で、顧客のオフィスの視察に行って来た。
場所が銀座のど真ん中という事もあって、駐車場の値段がバカ高いので、地下鉄で現場に向かったのだが、久々に電車の中の吊り広告を見て、最近のは内容がエゲツナイなと思った訳です。
とある脱毛サロンの広告には、「若いうちに脱毛しておいた方が将来コストが安く済む!」などと
ローンの方がお得な買い物など存在しない筈なのだが「分割払いがお得!」と書かれると、脱毛したい人には「そうかも!」と思えてしまう魔力があるのではなかろうか。
まあ実際、借金出来る顧客を探すなら「成人したてホヤホヤの無知な若者」をカモるのが一番手っ取り早いのは確かだが・・・
「それは倫理上どうなんだ?」
って思う訳ですよ。
そもそも、ローンを組むにしても融資を受けるにしても、個人の「信用情報」というのを監理しているデータバンクに問い合わせをして調査される訳で。
これがいわゆる「審査」というやつなのだが、世間でいう所の「ブラックリスト」というのは実際には存在せず、ただ、1年以内に返済の遅延や、他の融資申し込みで審査が通らなかった実績があったり、5年以内に借金の返済の未払いがあったりすると「ネガティブ情報」が個人情報に付加されるので、審査の際に「ネガティブ情報が出て来るかどうか」が、いわゆる「ブラックリストに載っているかどうか」の実体だ。
当然、これまでローンを利用した事の無い成人したばかりの若者には「ネガティブ情報」などある訳も無く、なのでバイトでも何でもいいから収入があれば簡単にローンが組めたり借金できたりしてしまうのが今の仕組みな訳だ。
逆の言い方をすれば、元々の顧客ターゲットであった20代、30代の人達は「ローンの審査が通らない人が多すぎる」という実情がある訳で、「18歳の若者までターゲットの年齢を下げなければローンの審査が通せない」程に、庶民が貧困化している事を表している訳だ。
僕も貧乏経営者の一人だが、自営業者は更にローンを組むのが難しい訳で。
世の中本当に狂ってしまったんだなと痛切に感じる今日この頃なのです。
自民党の連中にこの現状が理解できているとは思えないけど、ほんと、お金も政治家も「ご利用は計画的に」って感じだな。
次の選挙はいつかなぁ・・・
こんな社会を作って来た自民党が選挙で大敗するところを、もう一度見てみたいもんだ。
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