第2話 過去
「次のパーティーのレベルはどうだ?」
「はい、剣士3人、魔法師3人、回復士1人、召喚士1人、ドラゴン2体、です。今回レベルは高く、パーティーランクはS1です。」
*パーティーランクはD3(弱)~S1(強)となっている。ランクがたかければ高いほど、優遇されやすい。
「アヤメ、状況は?」
「えー、入口にSランク級が5体、奥の方はもっと強いのがいる、白神さんどうしますか?」
「前線で囮を使う、南雲、頼む。ドラゴンを使って、複数の場所から攻める。敵を分散させ、アヤメ、
円になって話を聞いた。一言一句聞き洩らさず、真剣な顔をしていた。いま、僕たちには、怖いものはなかった。出来ないことも、今ならできる気がした。
緊張が高まり、仲間の一人が攻撃をいれ、最終決戦が始まった。
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僕は思い出した記憶がある。戦場カメラマンを始めて、一週間あまりの日だ。街にミサイルが落ちてきた。先輩(宮越 蓮)のカメラマンと一緒にいくと、そこは灰まみれで、家の家具がよく見えていた。警報が街全体に鳴り響き、砲撃の音が何度も続いた。それでも、写真を撮り続けた。撮って、撮って、すると先輩の姿が見えなくなっていた。目の前に手榴弾が転がってきた。現地の同僚のカメラマン(榊原 瞬)に引っ張られ、命拾いした。家の隙間に隠れた。
「宮越さんがいません。僕の前を歩いていたんです。僕、助けにいきます。」
「だめだ。今、戻ったら、お前も死んでしまうぞ、!!!!!」
心拍数は非常に多かった。手が震えていた。
「向こうに車がある、ついてこい!!!」
走っていると、女の子が泣いている声が聞こえた。現地の言葉は分かっていないが、助けを求める声で間違いない。辺りは砂煙で前が見えなかった。
「僕、いきます。」
「おい、佐々木!!」
<生きて帰る>
煙の中、ハンカチで口をおさえ、女の子の泣いている所に駆け寄た。すると、女の子のお母さんが倒れていた、息はまだしていた。そして、血を流していた。
突然、車が現れ
「乗れ!!!!!!」
榊原さんが車で助けにきた。女の子の手を取り、お母さんを抱えて、車の中にはいった。すぐに、逃げた。運よく、広い道に出ることができ、近くの安全地帯へと逃げた。
「もう大丈夫だよ。お母さんも必ず助かるよ。」
女の子はしゃべらず、お母さんの服を引っ張っていた。
ここからの記憶はあまり覚えていない、思い出したら、また話そう。
なぜ記憶を思い出しの出したのだろうか。僕は父に医学の本を買ってもらった。父は驚いていた。僕は勉強が苦手なわけではない。学生の頃に興味があった仕事の一つが医者だ。
しかし、時間的な理由と、金銭的な理由で、断念した。僕の元、父(佐々木 康夫)は自衛隊で仕事をしていた。
元父は僕が生まれてすぐ、戦死した。
<泣いているときに、もらったメロンパンは美味しかった。>
「どうして泣いているんだい?どこかぶつけた?けがした?」
「え?」
どうやら僕は泣いているらしい。父との思い出、多分、一生忘れない。
「あくびしたから・・・ぱぱ、もう眠いーーーーーーー」
時刻は10時を過ぎていた。
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