第3話 新たなステップ

「ママ、アヤメが医学の本を読んでるんだ。!!!」

父が意気揚々と母に話した。

「あら、凄いじゃないアヤメちゃん、将来は医者か回復士?」

「いや、まだ決まってない、ただ、興味があっただけ」

家族が微笑みながら、僕の話を聞いている。父が急に身内の話を始めた。

父と母の目を盗んで、病院を探索するこにした。

この世界に来て初めて知った、医療知識がある。それは、回復には限界があること、

医療には限界がないこと。例えば、僕の母は妊娠しているが、魔法ではどうにもならないらしい。他に、癌や、糖尿病、花粉症、胃腸炎など、魔法で、直すことは出来ない。強いて、できることは、病気を遅らせたり、骨の一時的接着(病院にいくべき)、止血ぐらいしかない。考えながら歩いていると、僕と同じくらいの少女が涙目でし座っていた。

「ママ、痛いよー!!」

「大丈夫、もうすぐ先生に見てもらえるから・・・ね、」

お母さんの方は少し焦っているよに見える。まあ、初めての子供で、まだ慣れてないこともあるか・・・・よく見ると、右足首が紫色に腫れている。僕が診断するとしたら捻挫だ。少女の姿を見て昔を思い出した。きずいた時には、体が動いていた。

「大丈夫、君?」

少女の横に座った。相手のお母さんは、僕が子供だから、警戒が薄いようだ。

「あなたの名前は?私は竹永栄光」

「僕は長瀬アヤメ、アヤメでいいよ」

緊張がほぐれたようにみえる。少女いや、栄光(えり)はぬいぐるみを肌に離さず持っていた。

「右足どうしたの?腫れているけど・・・・」

「木に登ってたら、幹が折れちゃって、」

理由はわかったが、木にのぼっつた理由も気になる。しかし。ターン栄光になった、

「なんでアヤメっていうの?女の子の名前っぽい・・・・」

ぼくも最初そう思った。

「アヤメっていう花があるの知ってる?アヤメの花言葉は<希望>っていうんだ。パパとママが、<誰かに希望を与え、自分の希望大きく成長させるため>っていう理由から名付けられたんだ。」

僕の家の周りには、アヤメが植えてある。アヤメの花は5月の上旬、中旬に咲く。僕の誕生日は、5月13日、5月生まれだからという縁もあったかもしれない。彼女は目を光らせていた。まるで、新たな発見をしたかのように・・・

「あなた、いくつ?住んでる場所は?、星座は何座?足のサイズは?身長は? 体重は?十二支の最後は辰?1は素数に入るかな?0は偶数なの?DNAの正式名称って何?畳のへりって踏んじゃだめなの?」

知ってどうするんだ!!!!!!!中間辺りのところは忘れたし・・・・

多分いろいろ知ってるから、年上かな?・・

「えーっと、、、、、、、、、、、、、、、、、自分で調べてみるといいよ・・・・・みんながみんな、君に教えてくれるとは限らない、」

少女の表情が変わった。思った答えと違っていたかもしれない・・・・

ちょっと、良くないことった言ったかも、、それっぽいことを言って逃れよう、、

「知らないことは恥だと思え」

力を入れて言った。その瞬間、少女の目が大きく開いた。

「竹永栄光ちゃん、診察室へどうぞ」

お母さんに抱えられながら、その場を後にした。

「はぁ、はぁ、アヤメ!、一人で行ったら危ないだろ、迷子になったらどうするんだ。」

父が、少し声を荒げながら、言った。どうやら心配してくれたらしい。汗もかいていた。この場合は・・・

「ごめんなさい。」

謝ること、それが一番の解決の近道。変なプライドを捨て、謝ること、武器と言ってもおかしくない。

「あぁ、いや、ごめん、ちょっと、強く言い過ぎた。帰りにアイス買って帰ろう」

「うん」

母に挨拶を終え、病院を出た。父と手を繋ぎながら、たわいもない話をした。

「さっき病院で話した女の子は友達?」

「まぁーそんなところ」

「彼女が出来たら、教えてね、盛大なパーティーを開かないと・・・」

いつも、同じアイスを食べているが、今日は違う味を食べてみようと思った・・・






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「アヤメ、夜ご飯何がいい?」

「ペペロンチーノがいいなー、栄光、つくれるの?」

「あぁーいけると思う。」

まぁーいつも、食べてて美味しあいからなんとかなるかー

「ぁー、牛乳が少ない、ごめん、アヤメ、買って来て!!!」

「了解!!」

軽めの服を着た。

近くのスーパーへ行き、牛乳を手にとった。アイス売り場を見ると、子供連れの親子がいた。


アイスと牛乳を買い、家に帰った・・・・

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