30:High time to Trip into the White.

 日は完全に落ち、キョー都の路地は街灯の暖色に包まれる。さらにここら一帯は香ばしい空気が満ちている。徹の家からの帰り道、料理屋や居酒屋の多い通りを、永遠はラビと並んで歩いていた。

 ネクタイの緩んだ、仕事帰りのスーツ姿が多く行き交う。目的の店を見つけては、朗らかな表情で入っていく。なかにはすでに酔いが回っている様子の者もいて、路地を賑やかしていた。

「どれくらいで完成しそうな感じ? あたし待ちきれないなぁ!」

 徹の家を出たあとも、新たな不忍用の生地の開発についての話題が続いていた。ラビが思ったことを口にして、それに永遠が答える。大抵そのパターンだった。

 ラビは細かいことを理解する気はなさそうであったが、永遠はあまり専門的にならないように気をつけながら、事細かに答えられるものすべてを返した。そうしていると、気になった点をラビが彼女なりの解釈で深掘りしてくれる。

 開発者として、有意義な時間だと永遠は感じていた。実際に使用者となるラビの意見や要望は、今後に必ず活きてくる。

「線維も最適なものを新しく考えなきゃだし、絡繰り織りの単体の時よりかかるはずだよ。そもそも絡繰り織りは徹くんのこれまでの努力もあったから、スムーズに進んだっていうのもあるし」

「そっかぁ……」

「完成しても、そのあとに徹くんのお父さんにも入ってもらって、デザインとか決めてからじゃないと駄目でしょ?」

「うーん、それは意外と大丈夫だと思うよ。あたしと永遠のやり取りってことなら。トールのお父さんを通さなきゃいけないのは、兎束家で使うってなった場合でしょ? 兎束家で使うかどうかは、あたしのお父さんが決めてからだから」

「ラビ個人で使う場合には関係ないって? いいの、兎束家の次期当主がそんなこと言って」

「えっと……いいの、いいのっ」ラビはあさっての方向を向いて小さな動揺を見せた。それから名案でも思い付いたように人差し指を立てたて、永遠に視線を戻した。「だってほら、みんなが使う前に試験とかするでしょ? それそれ!」

「不忍襦袢は試験のときから徹くんのお父さんも関わってたけど?」

「今回はさ、ほら、トールが関わってるじゃん。トールも次期当主だし、大丈夫だよ、きっと」

「ふふっ、必死すぎ。別に悪いことしてるわけじゃないんだし、それに先の話だよ。完成までには徹くんのお父さんともちゃんと話合いできるでしょ」

「あ、うん。そっかそっか、そーだよね……ん?」

 安堵の表情を見せたラビ、それも束の間、ころっと真剣なものに変わった。道の先を覗き見るように体を傾ける。

 永遠は聞く。「どうしたの?」

「うん、ちょっと争う声がして」言いながらすでにラビは駆け出していた。「酔っ払いの喧嘩だと思う」

 声を掛けながら軽快に人の波をかき分けて進むラビ。永遠は小走りにその背を追った。しばらく走ると、永遠の耳にも口論がかろうじて聞こえてきた。声を荒らげているわけではないうえ、通りの賑わいに紛れている。もといた場所から聞き取るなど、常人では到底不可能。さすがラビだ。

「ストーップ!」

 ラビの声が響いた。道行くスーツたちが何事かと声の主を探す。永遠は彼らの視線が向かう先に、見慣れた大きなリボンを見つけた。

 二人の男性とラビを中心に見えない輪ができていた。大抵の人は一瞬だけ目を向けて歩き去っていく。そのなかで数人が、ラビの名前を口にして足を止める。少し離れた場所から、スマホのカメラを三人に向けはじめたいた。永遠もその輪の外周で立ち止まった。

 永遠はそこで二人の男のうち、ひとりが知る顔だということに気が付いた。小太りで、脂ぎった顔の男。いまは白衣は着ておらず、くたびれたワイシャツ姿だが、能呂謙三教授だった。スーツをわきに抱えた男とともにラビに視線を向けていた。

「運動したいなら、あたしが相手になるよ!」

 二人の大人を前に、ファイティングポーズをとるラビ。若い男はしばしラビのことを見ていたが、周囲の目が気になったのか、顔を隠すようにしながら去っていった。

「ああ、私も行くよ」

 能呂が憔悴した様子で、ラビのわきを抜けて永遠のいる方へ歩いてくる。研究所を使わせてもらっている身として、声を掛けないのは失礼だろう。永遠は能呂を呼びかける。

「能呂教授、大丈夫ですか?」

 能呂は辺りを見回す。少々時間を要して、ようやく目が合った。揉め事があったとはいえ、あまりにも茫然自失に見える。

「ああ、人夢くんか。君はまだ未成年だろ? なぜこんなところに?」

「わたしは友人の家からの帰りですけど」

 ラビが永遠の隣に歩み寄ってきてた。「そ、うちに帰るとこ」

「はは、余裕だね」能呂は乾いた笑いを吐いて、卑屈に俯いた顔で永遠を睨み上げてきた。「研究そっちのけで、遊んでいたのか。私が研究室にいなかったからか? ちょっと新しい発見をしたくらいで調子に乗るべきじゃないな」

「ちょっと!」ラビが吠える。「なにその言い方! 永遠はちゃんと夕方まで研究してたんだよ! それにあたしたちとも遊んでたわけじゃないし」

「ヒーロー気取りはやめてくれ。君がちやほやされてるのは、女子高生だからだよ、兎束ラビくん」

 永遠は少しばかり頭にきて言い返す。「教授、いま助けてもらって、その言い草はないと思いますけど」

「助けてもらった? はんっ、あの程度、恫喝とも呼べない。勘違いした馬鹿がイキってただけだろ」能呂は鼻で笑ったかと思うと、急に声を張り上げた。「私は忙しいんだ、能天気な学生や、酒を呑んで一時の快楽を得るような蒙昧なサラリーマンとも違ってね。失礼させてもらうよ」

 どけっ、と立ち止まっていた人を押しのけて進んでいく能呂。その背中には、永遠やラビだけでなく通行人たちの視線が刺さる。見回せば、一様に眉をひそめていた。

 ラブも頬を膨らませている。「なにあの人」

 永遠も擁護する気にはなれなかった。若返りの薬の発見ののちは、視線こそ気になったが、出会った当初のように嫌味な態度を取られるようなことはなくなっていた。科学には真摯に向き合っている人だと評価していたが、それも揺らぐ。

「わからない。行こう、ラビ」

 能呂の進んだ先から視線を逸らし、永遠は歩き出す。と、すぐにうしろから手を引かれた。ラビだった。ラビはわきの道を指さしていた。その顔はさっき能呂たちの言い争いの声を聞き取ったときと同じように真剣なものだった。

「こっちから行こう」

「いいけど、向こうでも言い争い?」

「とりあえず、行こ」

 ラビの返答に少々戸惑いを覚えたが、永遠は手を引かれるまま、ラビとともにわき道に入った。空が狭くなった印象を受ける。人が横並びに四人ほどしか通れないと思われる路地。いいやと永遠は思い直す。キョー都の場合は路地といったら、袋小路で通り抜けできないもの。ラビが帰り道に選ぶのだから、通り抜ける道になっているはずだ。つまりは辻子ずしと呼ぶべきか。

 少し進むと、表通りの明るさが失せて一段と暗くなる。表の通りは店舗が連なっていたが、こちらはところどころに看板は出ているが、多くは民家のようだ。看板や玄玄関灯、窓から漏れる光、点々と足元を灯す置き照明。それらがこの空間をぼんやりと浮かび上がらせていた。

 大通りより一般家庭が多いからだろう、太いパイプから枝分かれした細いパイプの配管が目立つ。

 キョー都では一般家庭でも四季澱発電ができるように、自家発電設備が配置されていることがほとんどだ。四季澱濃度の高い空気をパイプから取り入れて外気と反応させる場合と、四季澱の濃度差があるふたつの空気をパイプから流し込み反応させる場合の二種類の方法が主流だ。ここはパイプの量から見て後者だろうと永遠は思った。

 自家発電用の発電機の性能では、家庭で使われる電気のすべてをまかなうことはできない。これは、四季澱研究に身を置いている永遠からしてみれば少し残念なことだ。発電性能を上げる研究をし、そういったものをは開発したとしても、変わることはないのだ。キョー都は自家発電のみで家庭の電気をまかなうことができる環境なのに。

 自家発電機はわざと性能を落とされている。科学によって生まれる幸福は広く多くの人にもたらされるべきだが、そこから生まれる利益は力を有した人間によって掌握される。電力会社の利益のために、キョー都の人は四季澱発電の恩恵を最大限に受けることはできないのだ。

 一科学者ではどうすることもできない問題。永遠はそれ以上考えることをやめて、移動してくる前の真剣な表情を崩さずにいるラビに、この道に入った理由を聞くことにした。

「ラビ、どうして急にこっちの道なの? 近道でもないよね」

「ごめん、急に。実はさっき、あたしが喧嘩を止めに入ったときにさ、あたしの名前を何人か言ってたんだけど」

「うん、それはわたしも聞こえてたけど」

「その中にね、永遠のことも言ってた声があって。もしかしたら極道かもって思って」

「そっか……でも、それなら大通りのほうがよかったんじゃない? 大勢の人の目があったほうが襲いづらいんじゃ……」

「もしものとき、みんなを巻き込んじゃうかなって……でもそっか、あたし判断ミスったかも」

「ああ、その通りだな」

 急な背後からの声に、永遠は背筋に悪寒が走るのを覚えた。耳覚えのある声が、怒りと恐怖が心をひりつかせる。

「こんな小路に入って、襲えって言ってるようなもんじゃねーか」

 永遠が振り返ろうとするより早く、ラビに体を突き飛ばされた。ラビの通学用カバンが宙に舞うのを見る。

「ごめん、と――」

 ラビの声が途切れ、直後、ガラスと木材が弾け砕ける音がして、周囲の照明が一瞬の明滅を繰り返した。

 受け身は取れた。永遠は地面に片膝をつきながら顔を上げる。民家の玄関が破壊されたようだ。その奥、ラビが瓦礫のうえに横たわっていた。家の中は明かりがついていて、ラビがわずかに動くのが見える。意識は失っていないようだ。

 住人が何事かと、玄関へとつながる廊下に顔出した。ラビがそちらに顔を向ける。少し震えた快活な声で言う。

「ごめんね。修理代は兎束家が出すから……離れてて……」

 ラビは立ち上がろうとしているようだが、体に力を入れたかと思ったら、脱力してしまう。

 永遠は改めて襲撃者に目を向ける。破壊によってうっすらと漂う粉塵のなか、怪しく光を照り返す光沢を持ったスーツを着た男が立っている。麝香霊利は満悦と言わんばかりの笑みを浮かべていた。

 建物の破損とラビの状態、ただ殴り飛ばしたとは思えない力だ。拉致されたときに霊利に殴られたが、ここまでの力であったなら永遠は今頃生きていないだろう。あのときは自分を俯瞰してみているような感覚で、恐怖を感じなかったが、いまはそうではないとはっきりわかる。当時より体の使い方も知っているというのに。

 永遠は心の内がバレないように気丈に声を発する。「案外優しかったんだ。わたしを殴り倒したときは手加減してたの?」

「殴ったときか……」霊利が永遠に目を向けた。「気が合うな。俺もあんときのこと考えてた」

 霊利が一歩踏み出した。それに合わせて、永遠は立ち上がりながら後退して、その分の距離を取った。そのはずなのに、意識が及ぶより早く永遠は頭を鷲掴みにされ、うしろの建物の壁に押さえつけられていた。リュックの中身が、歪に背中の痛点を突く。

 ほぼ密着状態となって、すぐ目の前に霊利の顔がある。牙のようなピアスが、わずかな動きに合わせてちらちらと光を反射する。なんとか逃れようと頭を掴む霊利の手を外そうとするも、びくともしない。理解が追い付かないほどの力だ。人間の筋力でこれほどの力を出せるのか。まるで工業用のマシンだ。

 霊利がくつくつと笑いだす。

「怯えてるな。恐いか? 無視できねえだろ? あんときは無視してたよな、爺ちゃんだけ見てやがった」

 話を聞く気はない。蹴りを放ちたいが近すぎる。幸い腕は自由だ。永遠は左手を下ろしてから、拳を作り霊利の顎目掛けて振り上げた。しかし拳はなににも触れることはなかった。後ろに引かれた霊利の顔の前を素通りする。視界の外から放ったが、動作が単純すぎたか。

「俺が話してんだよっ!」

 永遠は自分の短い悲鳴を聞いた。視界が大きくブレた。直後に後頭部に激痛が走った。壁に強く打ちつけられたらしい。

「おっと、危ねぇ。人夢永遠と兎束ラビ、おめえらは最初は一番に殺そうと思ってたんだけどよ。それはやめにしたんだ。加減しねえとな」

 霊利が永遠の頭を掴んだ手を上げる。永遠の足は簡単に地面から離れた。やはり尋常ではない力だ。

「よく聞け」どこか悟ったような顔で霊利が永遠の顔を見上げる。「お前らをこれから絶望のどん底に叩き落す。じわじわとだ。そのうえで殺す。俺を無視できなくさせてやる。世界にもだ!……ああ、たしかに認めるよ。ちょっと前までの俺はじいちゃんの力で威張ってた。だがもう違う。いまは俺が! 俺の力で! 誰もが平伏す、恐怖と絶望のシンボルとして! 支配者として君臨する!」

 霊利の興奮とともに、頭への締め付けが強くなっていった。永遠はその痛みに耐えながら、霊利を睨み下ろしながら声を絞り出す。

「……すぐやった方が、いいんじゃない?」

 霊利の後ろ、ラビが体を大きく捻り、力強く脚を振るっていた。霊利の側頭部を狙った上段の旋脚。霊利は気付く素振りを見せない。永遠は決まったと思った。

 浮かび上がる感覚とともに、景色が急に変わった。

 永遠は思わず声を漏らした。「え?」

 ラビの顔が永遠の足元にある。霊利が跳躍したのだという答えに辿り着くのに時間がかかった。そしてその瞬間には、永遠の視界がまた大きくブレた。体に大きな衝撃を感じる。

「永遠、大丈夫!」

 すぐそばでラビの声がした。ラビに抱きかかえられた状態だった。霊利に投げ飛ばされ、ラビに激突し、二人で地面に倒れたらしい。互いに支え合いながら立ち上がる。

「ごめん、ラビ」

 ラビは小さく頷き、永遠の前に出る。霊利もすでに着地していて、こちらにぎらついた視線を向けていた。

「兎束ラビ。お前、耳が良いんだよな?」

 ラビが構える。「だから?」

「それだけだろ?」訝しむラビに霊利が勝ち誇った笑みを浮かべた。「俺はもっとすごい! 体中でちょっとした動きを感じる。力だってそうだ。見ただろ、俺の力を。お前より優れてる。これがどういうことかわかるか?」

「うーん……なにが言いたいの?」

「お前が誇る能力も無駄。不忍として努力してきた時間も無駄だった。それがお前の最初の絶望になるってことだ!」

「勝手に決めないでよっ」

 ラビが霊利との距離を詰める。足技を主軸に攻め立てる。建物の壁も使い、変則的な動きを見せる。

 永遠は目を疑った。ラビの攻撃が一度も霊利に当たっていない。ラビは聴覚を使うことで、相手の予備動作から聞き取ったわずかな音と戦闘経験を照らし合わせ、先を読んだ攻撃を仕掛ける。永遠もラビと組み手をしたとき、あまりに思ったことをさせてもらえず、練習にならないと苦言を呈したことがある。

 ラビのその特異性に対して優位に立つには、相当な実戦経験を積む必要がある。それが実際に相対したことのある永遠の持つ所感だった。

 本当に体中でラビの動きを察知しているというのだろうか。常人離れした筋力といい、麝香霊利の体に変化が起きているのは明らかだ。常識的に考えられるのはドーピングだろうが、ここまでの筋力アップはおろか、触覚の向上など聞いたことがない。

 少し前までの永遠なら、興味深いと思いながらも否定していただろう。しかし、いまは違う。陰陽師の若返りの薬という荒唐無稽とも思えたものが実在した。

 永遠は『陰陽師薬餌録・中』を読み込んでいるが、いまの霊利に対応するような記述はなかった。実際には何巻に分けられているかわからないが、上巻と下巻の存在は確実だろう。霊利の変化がなにかしらの陰陽師の薬によるものである可能性は高いと推察できる。

「ほら、当てて見ろよ!」

 霊利はラビを馬鹿にするように笑う。ラビが翻弄されている。永遠でもわかるような、精彩を欠いた動きが目立つ。フラストレーションが溜まっているのだろう。

 助太刀はさすがに足手まとい。いまの永遠がラビの助けになるには、観察した状況から活路を見出すしかない。

「手本見せてやんよっ!」

「っがぁ……!」

 ラビが腹を蹴られ、壁に背を打ち付けた。反動で戻るラビの顔面に霊利の拳が向かっていた。

 永遠は悲鳴に似た声で叫ぶ。「ラビっ!」

 はっとしたラビが、寸前のところで顔を横に逸らした。ラビは即座に霊利の伸びた腕を抱え込んだ。体を回すようにして、霊利との立ち位置を逆転する。体を密着させ、霊利を壁に押し付け、何度もその顔面に拳を叩きつける。

 されるがままの霊利。それが不穏だった。ラビもそう思ったのか、引いた拳を止めた。

「ボーナスタイムは終わりでいいか?」

 ラビが跳ね除けられた。体勢を崩して後退する。次の瞬間、ラビはまた霊利に腹を蹴られ、反対側の建物の壁のパイプをひしゃげさせた。うなだれて、パイプに寄りかかるように崩れ落ちる。

 まずい。なにか手はないのか。殺さないという霊利の言葉など信頼できるものではない。このままではラビの命が危ない。

 永遠はその場で膝を折り、背負ったリュックを下ろす。戦闘の衝撃でぐちゃぐちゃになった中身。そこからペンケースとノートを取り出す。ノートは折り目がついてしまっているが、無地の未使用品。地面に最初のページを広げる。

 ノートを使うべきときだ。

 霊利の身体の変化が陰陽師の薬の一種によるものなら、科学の賜物だ。仕組みを暴いて、対処法を見つける。ラビを守る方法を見つけ出す。

 懸念はある。結論を導き出すまでの時間。ノートのページ数が求めるものに見合っているのか。そもそも答えを知ることのできる事象なのか。

 永遠は頭を振った。そんなことは考えても仕方がない。

 ペンケースからボールペンを手に取る。ラビを救うという命題をエンジンに知的欲求を加速させる。

 ノートに集中した途端、体温の上昇を感じた。慣れなのか、苦しさは小さい頃に比べたら感じにくくなっている。吸い込まれるような感覚に囚われた。直後、永遠は光が走る立体回路空間に入った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る