第2話:決意
僕の顔が整っていたらこうなっていなかっただろうか。
僕が醜かったからこんなにも苦しまなきゃならないのか。
あの出来事があってから僕はもっと自分に自信を無くしていた。
僕のせいで彼女を変えてしまった。
僕が守れなかったから。
僕が逃げたから。
僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が僕が
今の自分は冷静さを欠いていた。
今なら自分は何をしでかすか自分でもわからなかった。
あれ以来学校に行ってない。
未だあの出来事は夢だったかのようだった。
そうだあれは僕の妄想だ。
小鳥居さんが学校で待ってる。
そう信じて一度学校に行くことになった。
でもそんな希望も儚く散った。
「おう、キモ男。来たのか。」
ニヤニヤしながら僕を見た。あの光景が脳裏に浮かぶ。
「キモ男さー、何私の彼氏と喋ってんの?」
「!」
その声の方を向くとそこには小鳥居さんがいた。
あの時から変わらないとても派手な学校で。
小鳥居さんを見た途端僕は激しい吐き気を催した。
「うっ」
嗚咽しながら彼女たちの身の前から姿を消した。
その後の記憶はあまりない。
僕はその後何をしていたのか。
どうやって家に帰ってきたのか。
また僕は涙を流した。
「誰か。助けて。」
僕はそう助けを求めた。
僕にはもう助けてもらえる人なんかいないのに。
もう僕は生きてきける自信がなくなった。
彼女がたった1人の友人だったのだから。
僕が好きだった彼女はもういない。
僕が楽しかった生活はもうない。
もうこの言葉も言い飽きた。
「死にたい。」
我に帰ると僕はベランダの柵に立っていた。
高さは10階ほど飛び降りたら確実に死ねるだろう。
「ここから飛び降りたら、楽になれる」
もういいや。
そこから飛び降りようとした時、頭の中で誰かが
「死んじゃダメだ!」
その声の主は僕の妄想の中にいたあの子だった。
「妄想に助けられるとはね。」
馬鹿馬鹿しくなり、僕は死のうとすることをやめた。
「そうだ。」
「復讐をしよう。」
「あのクソどもに。」
それが僕の復讐までの始まりだった。
その決意が僕の原動力となった。
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