このお話はサクラの木が主役です。
頑固のサクラと、真面目なサクラ、二本の大木が、樹木医の男の手をかり、散り咲きゆく定めをしりながら、咲き誇り散って行く…。
人の傲慢さをも感じずにはいられない作品です。
桜は春に咲くのが当たり前のように、私達を楽しませてくれます。
しかし、咲けなくなれば枯れゆくのみ。
頑固のサクラを愛おしそうにさすりながら樹木医の男は言うのです。
「必ずお前がまた咲けるようになるまで、付き合うからな」
感情移入してしまい、悲しみと人の傲慢さに申し訳無さを感じてしまいましたが、ラストは、ホッと息をつけるような優しいストーリーになっています。
どうぞ隙間時間に手にとってみてください。
きっとあなたにも、サクラの声が聞こえるでしょう♡