2話
すずめちゃんは始め、ウナ先輩のチームに居た。心酔しきっているようにも見えた。舞米のナンバー2にまで上り詰めたすずめちゃんは、なにを思ったかウナ先輩の男、
たまり場になっていた喫茶店のトイレで、沖那君の「糊」を舐め取っているところを、扉を蹴破ったウナ先輩が発見した。
ウナ先輩の怒りはそれは激しいものだった。囲っている男の「糊」を舐め取るというのは、芯から舐め腐っていないと出来ない行いだからだ。
ウナ先輩は二人をシメた。その際にすずめちゃんの舌の先半分はちょん切られ、その事件をきっかけにウナ先輩は少年院に入った。
そういうわけで、舌の無いすずめちゃんはウナ先輩の居ない地元を預かるべく、解散した舞米に代わり天ノ雀を結成し、沖那君も自分の男にしたわけだ。「糊」を舐めとる舌はもう無いが、囲うことで沖那君の安全を確保したのである。沖那君は強くもないし気合がそもそも入っていない。でも顔がいい。それに優しい、良いやつだった。
なんであんな気合入ってねえ奴を、ウナ先輩もすずめちゃんも囲ってやるんだ、と陰で言うメンバーも居たが、実際近くでその顔を見ると、ぽうっとなるのであった。
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