第54話 親友の危機。
女子三人との新年会で
◇
◇
翌日一月六日、冬期休暇中の男子バスケ部は午前中の体育館で練習する。
前日前々日と練習を休んだキャプテンの
集合時間の九時前にフットワークの
一月十五日から全国大会に続かないが、新年バスケ市大会に勝ち上がった中学の参加で県大会が始まる。
「スタメン以外、控えメンバーのパフォーマンスを底上げが必要、実力主義で一年生も積極的に使うからな」
主力メンバーの僕達にも顧問の指導に熱意が伝わるし、期待される一年生の練習振りにやる気が見られる。
後輩の一年生も技術的身体的に成長して、それぞれのポジションに合ったプレイスタイルも安定してきた。
一年生の時期キャプテン候補
二年生の主力と控え選手、一年生から選抜された五人を含め登録された十五人が公式試合に出場できる。
正午まで三時間のバスケ部活が終わり、汗を搔いた体が冷えない様に練習用ビブスからTシャツに着替えて、フリースの上からバスケ用の上下ジャージを着る。
「
帰り支度の僕を
「なんだ?」
「・・・」
空腹で早く帰りたい僕を呼び止めておきながら沈黙する
「あのさ、
年末にも有ったアリバイか、
「誰にいつのアリバイ証言かな?」
「バスケ部の練習が終わる時間に
「二十五日って、クリパの翌日か?」
「そうだ、クリパでキスした男女がレド・ランドでグループデートしたんだ」
あ~、誘われた僕と
「
「え、なんでだよ、もう
「そのお昼に
「え・・・どうしよう?」
「ひたすら謝れ、額から血を流すくらいに全力で土下座して謝れ、所でグループデートの後はどうした?」
「もちろん謝るけど、グループデートしてから何も無く解散したよ」
小中八年の友人、
約束した時間に合わせた様に、他の部員が帰った体育館に私服の吉田さんが登場した。
「
「吉田さん、開けましておめでとうございます、今年も宜しくおねがいします」
「こちらこそ、宜しくお願いします、用件を
「あぁ、聞いたけど、おい、
それを修羅場と言うのか、
「
「じゃぁ誰と一緒だったの?」
「ええっと、
「他には誰と何処で?」
「・・・」
「言いたくないなら言わなくて善いわ、レド・ランドで
「あの日は何も無かったみたいだから、許してあげてよ」
「そもそもだけど、
「結果的に僕が
前日のクリパで僕は一緒にいた事実を証言したが、翌日の
「嫌よ、
「
「そういう男の友情で擁護し会うのね、一人で怒っている私だけが馬鹿みたいじゃない」
女性の意見に同意すると良い方向へ進むらしい、何かのラジオで聞いた事が有る。
「謝罪の証しに『
勿論それは
「そうね、それなら二度と浮気をしない為にも槇原と私のエッチを動画撮影して、それを
おいおい、この件について僕はそこまで関与してないし、
「そうだね、知らない男に彼女を
お~い、
「
それが
「一つ提案だけど、
「その方が
吉田さんは疑いも無く僕の提案を受けたように答える。
再製動画より肉眼でNTRエッチの息遣いや喘ぎ声で臨場感が半端無いし、行為の途中に僕から
この策で上手く行けば『一件落着』と想像する僕は、思わず笑みが零れた。
僕の油断を
「いま笑ったよね、あ!
いやいや、それはアダルトな動画の世界でしょう、吉田さんも結構な
「そこまでは考えて無いけど、男二人と3pが願望なの?」
「
「じゃぁ、この件は落着という事で」
「なんか
「
「それ善いね、ツルツルなら他所の女性に見せられないね、これから剃るわ」
「あ、そうだ、
後足で砂をかける
それでも
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