第36話 日曜、月曜、火曜、水曜。
*週二回から三回の更新予定で始めた『将来を約束した幼馴染・・・』が想定外の身体疲労で現状は週一回の更新、このままだと最終回は年を越してしまう。
そこで今回のエピソードは先を急ぐあらすじ的に進めます。
フォローしてくれている読者様には申し訳ないです*
土曜の午後に勉強を教えてもらう
翌日の日曜は朝から灰原中で、いつもの近隣校より県大会常連出場中学の来校で練習試合が行われた。
遠方より訪れた強豪校との練習試合を組んだ顧問の先生も、いつもより熱が入る。
灰原中の背番号7を背負う僕が、センターサークルでジャンプボールから試合が始まり、力の
中学高校のバスケを知る人は分かるが、コーチ監督の叱咤激励から怒号が飛び交う。
何処かの高校バスケ部で監督のパワハラが理由で、キャプテンが自殺した事件をバスケ経験者は『それは有りえそう』と思う。
顧問の叫びを自分のチームメンバーに聞かれても良いけど、対戦チームの顧問と選手に名前を記憶されるのは
県大会上位校の稲川中学と、1勝3敗で練習試合を終えた正午過ぎに解散帰宅した。
午後から奈央さんに指導されている高校受験用テキストに取り組み、未だ習ってない三年生の問題に目を通すのも二回目、三回目になれば何となく理解できてくる。
月曜、朝錬が終わり、席替えで
一時限の数学で始めて習う問題が簡単に解けて、教師の授業を理解できたのは、受験用テキストと奈央さんから指導のお陰だと思う。
二時限の社会でも予習したように理解できて、
給食後のクラス掃除と昼休みに、機嫌が良くない僕は誰にも声を掛けられないが、空気を読めるのか、隣のクラスから
「
姉さんの部屋で見ていたが知らない振りしていた僕は、
「そうなんだ、いつもはテレビを見ないから知らなかった」
「彼女の
そうだよ、
月曜と火曜を無事に過ごし、翌水曜は学校帰りにメールで勤務シフトを連絡する
水曜の授業終了、バスケ部の体育館へ向う廊下の僕を
「裕人君、大事な話をしたいから時間を頂戴」
大事な話って何だ、絶交すると言ったのに、話が有るって僕には不安しかないが、無下に断るもの気不味い。
「良いけど、手短にお願いしたい」
声を掛けられ緊張する僕と同じ様に、呼び止めた
「裕人君、笑顔の苦手な私が風邪薬のCMでモデルに復帰したの、見てくれた?」
風邪薬のCMを見たと言えば、どうして裕人君から話掛けてくれないの、私に怒っているの?と逆に言われそうで、見てない振りをしていた。
「うん、見てないけど橋本が教えてくれた」
「そうか、見てないなら仕方無いけど、裕人君、感情的に怒ってゴメンなさい」
僕は
「君が謝る事じゃないし、僕も一方的に考えを押し付けたから逆に謝りたい」
「裕人君は私を許してくれるの?」
「許すも何も
「裕人君が怒ってないなら良かった、じゃあ元通り私と婚約してくれるね」
「それとこれは違うよ、正式に婚姻できる年齢の18歳まで友達で居よう」
「え~、なんで?」
「来年の高校受験が有って、大学進学とか将来設計を考えてから約束しても遅くないから、今は中学生らしい付き合いなら」
「それって、私の嫉妬深いのが原因なの?」
そうかも知れないし、感情的に婚約解消を宣言されるのは懲り懲りと思う僕は、
「嫉妬や拘束もそうだけど、僕と
「誰にも言ってないけど、私と婚約解消をクラスに知られたら凄い事に成るわよ」
凄い事に成るって、ボディーガード役の僕と婚約解消でフリーに成った
「それは自分で解決すれば良いだけの話でしょう、
「裕人君、今の言葉を忘れないでよ、それに
大事な話でお互いに謝り仲直りした僕と天野さんは、二度目の口喧嘩から元通りの関係に成らなかった。
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