第18話 エミさんのエッチな恩返し。
***御注意してください、エッチなシーンが有ります。
体が沈むほど柔らかいベッドで
「えへへ、寝ている
今の感触は
女性が言う『男って単純なバカね』に舞い上がる僕の顔はヘラヘラしていたと思う。
「ねぇ、
思春期の男子がエッチな事に興味がない筈は無いが、キスされて平常心で無い僕は、
「
「
この時点で寝ていた僕は、
顔のガーゼで遮られた視界から彼女の白い胸元が見える。
そして僕の下半身が暖かくて柔らかいモノに包み込まれてザワザワしている。
「
それは僕とサヤカの関係からゴメンと言うのか、なんて冷静では居られない。
人生初の経験で僕の化身は
「本当にエミさんとシテいるの?」
「うん、マッキーが寝ている時にアレを付けたから好きに出して好いけど、私が逝くまでもう少し我慢してね」
我慢、我慢、我慢と必死に耐える僕は限界を迎えて、
「もう駄目かも」
「うん、私と一緒に逝こう」
別の事を考えながらエミさんと大人の階段を登って天国のドアを超えた。
「初めてって想像するより呆気ないでしょ、私と付き合ってとか言わないから、ヤルだけのセフレで善いわよ」
「え、セフレって、セッ◯ス・フレンド?」
「そうよ、私は匂わせたり
ストーカーから
気持ち良かったが特別な感動も無く、彼女が言う人生初のエッチは数分の呆気ないものだった。
「食事に行きましょう、
スタミナじゃなくてベトコンだよと否定せず、乾いたバスケジャージを着て駅西口のラーメン店へ向った。
店の外まで匂う
「らっしゃい、ご注文は?大きいお兄さん、コレどうですか?」
ラーメン店主のお勧めで『チャレンジラーメン』の張り紙を見た僕へ、
「メガ盛りラーメンを二十五分の完食で無料って、
「お兄さん、可愛い彼女から言われたら、挑戦しないと男じゃないよ」
確かに今の僕は腹ペコで完全に空腹だが、なんの説明も無いままチャレンジするほど愚かじゃない。
「大将、チャレンジラーメンって何玉入り?」
やる気満々でも一応訊いてみると店主からは、
「普通5玉と具材は3倍で器がすり鉢、完食したらレモンシャーベットをサービスするよ、失敗したら3千円ね」
失敗の3千円よりレモンシャーベットが気になる
「シャーベットが食べたい、マッキー、頑張って」
無邪気に笑顔で言うから、
「ほら、お兄さん、可愛い彼女にプレゼントできるよ」
断れない流れから僕は、チャレンジラーメンへ挑むことになった。
「ヘイ、お待ち、今から二十五分だよ」
店主はキッチンタイマーをセットして、カウンターの上に置いた。
熱々の
カウンター越しの店主は僕を見て『俺のラーメン美味いだろ』とニヤニヤ笑う。
今までの僕は一度にラーメン3杯と唐揚と餃子と炒飯を完食した経験が有る。
兎に角、麺が延びる前に片付けないと後から困る作戦で戦うが、鼻に詰めた綿で呼吸が苦しい。
「
鼻を塞ぐ綿を取って、残り時間10分でスパートした、すり鉢の底に握り拳大の
煮込んで柔らかいチャーシューは飲み物だと、ばかリ一気に喉へ押し込見、スープを飲み干したすり鉢の底に『完食』の印が見えた。
キッチンタイマーの終了時間は35秒に、ホッと安堵の息を吐いた。
賞品のレモンシャーベットを嬉しそうに頬張る
「
「え!」「え~?」
可愛い女子から出た言葉に僕と同時にラーメン店主も驚いて声を上げた。
それからラーメン店を出るまでは、恥かしくて憶えてなかった。
夜の7時過ぎ、暗い帰り道に
「付き
「別の男がエミさんを狙っている可能性もあるから、家に入るまで送る」
「へえ~マッキーは心配してくれるんだぁ、私とエッチしたから?」
「別にそうじゃないけど、僕が心配しちゃぁ悪いの?」
「別に好いけど、セフレの件をマッキーは承知したね」
「うん、でも僕は携帯を持ってないよ」
「マジかよ、連絡手段が無いなら二人の暗号サインね」
「暗号って?」
「そうね、おでんの鍋に入ったマッキーは竹輪、私はシラタキを入れた茶巾で、煮込まれて偶然に竹輪が茶巾に挿入しちゃう、私から『おでんが食べたい』って言ったら『エッチしたい』のサインよ」
僕が竹輪で
とか言ったら複数の女子と乱交だよな・・・それも悪くないって。
セレブなマンションの玄関前まで
あぁ、顔の傷と夕食を食べないと、母に何て言えば良いのだろう・・
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