第37話 書籍化時の編集さんからの指摘ってどのくらい? & カクヨムコンでの指摘について

編集さんからの指摘は、編集さんによって異なり、さらに作品の完成度によっても異なるのではと思います。『ミュゲ書房』がどんな感じだったかは、書籍化エッセイをご覧いただければと思います。


なぜこの話題にしたかというと、親しくさせていただいている作者様が、作品への「指摘」について書いてらっしゃって、そうそう、デリケートな部分があるのよね~と思ったからです。


―――――――

1.皆さんは指摘、して欲しい派ですか?


2.して欲しい派だったとして、指摘された内容を素直に受け入れられますか?


3.内容を受け入れたとして、改稿できますか?

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1.は良くても、2.3.はなかなか難しいのでは、と思います。

一般的に見て「?」だったとしても、作者様がこだわりを持っている部分だったりすると、なおさら……。


個人的には、「指摘される&柔軟に考えて直す」のに慣れていた方が、書籍化の時に楽だと思います。


作家仲間や読者さんの指摘と担当編集さんからの指摘では重みが違う、という意見もあるとは思いますが、担当編集さんの指摘って、その作品を一般読者にとってより好ましい形に改稿するためのものだと思うので、そう考えると、カクヨムの読み手さん達からの指摘も、それなりの重さがあるのではないかな、と。


私の経験では、概ね、読み手(書き手・読み専のいかんにかかわらず)さんの意見って、的確なことが多いんですよ。ごく短い感想だったとしても。


例えば、無理矢理終わらせた作品に「もっと読みたい」「続き求む」の感想がいくつも付いたことがあります。皆さんお優しくありがたかったですが、逆に言えば「尻切れトンボ」「ちゃんと終わらせてほしかったな」という気持ちが隠れていたと思います。

それで、ラストを付け足しました。良い形になりました。


もし指摘されて、「いや、それは違う! 私はこう思って書いたのだ!」と思うことがあっても、少なくとも一晩おいてから、コメントを再読して考えてみるとよいと思います。


指摘するのって、大変なんですよ。

悪意のある読者を除いて、しっかり読んでくれたからこその指摘です。

もらった指摘をきちんと検討することは、自作を省みる貴重な機会になるのではと思います。


もっとも、作品は作者の物なので、意に沿わない指摘に従って改稿する必要はないですけども。

ただ、せっかく指摘してくれたのですから、指摘された内容を変更しない場合でも、誠意をもって対応したらよいかなと思います。

指摘してくれるほど細かく読んでくれる読者さんは、大切です。



では、また~。

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