第33話 タイトル、章タイトル、節タイトルで損するのはもったいない

(このエッセイは個人的見解なので、もし異なる執筆方法の作者様がいても、気にしないでくださいね~。)


私が長編小説を読むときの引っかかりポイントに、「タイトル、章タイトル、節タイトル」があります。


◆タイトル……知らない言葉、読めない漢字を使う場合、注意が必要だと思います。それだけで、スルーされる可能性があるので。


対応方法としては、以下かな。


・説明的な、わかりやすい副題を付ける


・キャッチコピーやあらすじを分かりやすく


・普遍的な愛についての物語です、とか、哲学的な内容です、とか、ざっくりどんな内容かわかるといいなあ、と思ったりします。


・一般的でない言葉を使う場合は、一般的な言葉と組み合わせる。

自作で恐縮ですが、『ミュゲ書房』、「ミュゲ」は知らない人が多いんですけど、「書房」で、「あっ本屋さんの話か」となる人がけっこういるようです。

現在は書籍になっているので、帯やあらすじの助けもありますけどね。


◆章タイトル……章を作る場合は、章タイトルがあるとより良いかも。

(自作では、非公開にしてある『市長の恋』で章を作っていましたが、ナンバリングだけでした。)


◆各話タイトル……3人、読みやすい作品を書かれる作者様の作品を見てきました。

100%、一話ずつ、気になるタイトルがついていました!


初めての作品を読む場合、各話タイトルをざっと眺めると、なんとなく内容がつかめて興味をそそられる場合があります。

興味のないジャンルだと、その現象は発生しづらいですが。


わかりづらいタイトルにしたり、各話タイトルを付けない場合、作者様はどういう意図なのでしょうね。


タイトルの謎で読者を引っ張る、という考えでしょうか? 

これもありだと思います。

なんだかわからないけどめちゃくちゃ気になる! というタイトル付けられたら楽しいことでしょう。


または、各話タイトルを付けないのはネタバレへの配慮かな?

各話タイトルで多少ネタバレしても、そこを超えるストーリーやオチが書けるといいのかな、と思います。各話タイトルでオチを書く、という作者様はいないかな? とも思いますけれど。



◆ここまで読んで、「ウェブ小説はこういう工夫が大切なのか」と思った方が大体数だと思います。私もそのように思っていたのですが。


大文豪もやっています!

https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I000467453-00


画面右下の「全て表示」をクリックしてみてください。

岩波書店なので、おそらく4冊巻のうちの1冊かなと思うのですが。

ウェブ小説並みの細々した各話タイトルがついています。


ちなみに『レ・ミゼラブル』、昨日読了し、本当に素晴らしかったです。

私の中では『レ・ミゼラブル』と『進撃の巨人』が最高のエンタメです。


小説を自分で書いていなかったら、これほどの大作は読まなかったかもしれません。小説書いていて良かった! と思いました。


では、また。

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