第226話

 ▶レイドボス戦の集計が完了しました。

 ▶リザルトを発表します。

  討伐時間:G  (23:14:56)

  参加人数:S  (53人)

  死亡人数:S  (0人)

  総合評価:C

  Cランク評価の報酬が参加者全員に配布されます。


 ▶SP5が追加されました。


 お。


 オークカイザーを倒したことでリザルトが出たね。


 今回はワールドアナウンスはなし?


 LIA的にはデイダラよりも重要度が低いから、なしって判断なのかな?


 それとも、もっと事態が大きくなってたらワールドアナウンスが出たとか?


 まぁ、私が考えても答えは出ないか……。


 それにしても時間よ!


 これ、絶対に私がちょっかいかけた時間から計測されてるよね?


 もしかしたら、オールSいけたかもしれない相手にやっちゃったなぁ……。


「あっ、経験値が逃げるぞ!」

「待てー!」

「あんまり遠くに行くなよー。すぐに村に戻るんだからなー」


 周囲のオークも蜘蛛の子を散らすように逃げていく。


 デイダラ戦の時も分身体みたいなのが一気に消えていったし、レイドボスを倒すと周囲の雑魚モンスターは逃げちゃうのかもね。


 ちなみに、私は慌てて追い掛けたりはしない。


 というか、レベル差があり過ぎて、あのオークたちを倒しても成長しなさそうだし……。


 他のプレイヤー様、どうぞどうぞといった感じだ。


 ▶レイドボス戦個人賞を発表します。

  ・一撃必殺にも程があるで賞

   ミタライ


  ・手数が多かったで賞

   ささら


  ・みんなの役に立ったで賞

   aika


  ・おいしいとこを取ってったで賞

   ミタライ


  ・ふざけた奴で賞

   匿名希望


 ▶レイドボス個人賞を獲得しました。

  使えないゴミを手に入れました。


 え、これもしかして、ふざけた奴で賞を取っちゃった!?


 ま、まぁ、やってることは褒められたことじゃないから、妥当といえば妥当かな……?


 うーん。ふざけてなんてないんだけどなぁ。


 まぁ、みんなを守った功労賞として、受け取っておこう。


 ▶総合個人ランキングを発表します。

  1位:匿名希望 27,215pt

  2位:aika   14,250pt

  3位:ミタライ 10,841pt

  4位:ささら  6,375pt

  5位:ゴードン 4,612pt

  :

  :


 ▶総合個人ランキング1位を獲得しました。

  SP30が追加されます。

  豚の皇帝の素養を獲得しました。


 なめてる奴で賞を取っても総合個人ランキングの一位は持っていくというね。


 前日に幹部クラスのオークと、雑魚オークを倒してたのが効いたのかもしれない。


 そして、二位に愛花ちゃんが入ってる!


 ほぼ作戦が愛花ちゃんありきで進んでたし、妥当といえば妥当かな?


 姉妹ワンツーフィニッシュでちょっとだけ嬉しいのは愛花ちゃんにはナイショ。


 だって、ちょっと照れ臭いし……。


 あと、取得経験値とかの表示はないかな。


 多分、その辺の表示は本体の方に行ってるんだろうし。


 まぁ、本体はいちいち目の前に出てくるのが煩わしいから、通知をオフにしてるかもしれないけど。


「さっきはありがとう」


 レイド戦の結果に一喜一憂しているプレイヤーが多い中、さり気なく握手を求めてくるミタライくん。


 爽やかだし、わりとイケメンだし、愛想もいいし、人族プレイヤーに人気があるのもわからなくもない。


 私はそんなミタライくんの手を握り返して、


「こちらこそ、どうもでござる」

「助かったよ、ヤマモトさん」


 ――ピシッと固まる。


 あれ? バレてる?


 私が凍りついてると、視界の端でアイルちゃんがドヤ顔でサムズアップ。


 あっ、そっか。


 私からアイルちゃんに、ミタライくんにいい感じに伝えといてって、曖昧な指示出してたわー。


 うん。


 自業自得だね!


「あぁ、安心していいよ。別にヤマモトさんのことを言いふらしたりするとか、そういうんじゃないんだ。ただちゃんとお礼が言いたかったってだけで……」


 これは、脅されてる……?


 それとも、天然なのかな……?


 わからない……。


 というか、私もどう対応していいのかわからないよ!


 私が戸惑ってる間にも、ミタライくんは手を離し、少し困ったような笑顔で頬を掻く。


「あぁ、今回の件もそうなんだけど、前に言われた、後悔しないようにもっとゲームを楽しんだ方がいいって言葉……それに感謝したかったんだ」


 …………。


 言ったっけ? そんなこと?


 覚えてないけど、私が言いそうではある!


「あれで少し肩の力が抜けたというか、特殊な環境下ではあるけど、ゲームはゲームなんだって思えることができるようになって、少しだけ恐怖が薄れてちょっとだけアグレッシブに動けるようになったんだ。だから、ありがとう」

「どういたしまして?」

「その感じ……まぁ、らしいかな。ふふっ」


 よくわからないけど、なんか見透かされてるような気がする。


 すごいね、プロゲーマー。


 …………。


 私がわかりやすいだけか!


「おかげで次の大陸に渡る決心もついたし、本当に感謝してるんだよ」

「あ、帝国に渡るんだ?」


 銃と機械がいっぱいの国、ガーツ帝国。


 そこは、もうメサイアのメンバーがわんさと進出してるって聞いてるけど、ミタライくんたちSUCCEEDも行くんだね。


 あっちは巨大クランだし、嫌がらせとかされないといいけど。


「あれ? 聞いてないのかい?」


 だけど、私の言葉にミタライくんは変な顔をしてみせる。


 私なにか変なこと言ったかな?


「昨日の宴の時に、漁村の問題が解決したら、リンム・ランム共和国にまで漁村の漁師さんが舟をだしてくれるって話が出てたんだけど……パーティーメンバーから何か聞いてないかな?」


 あー。


 今朝は愛花ちゃんが不機嫌だったから、その辺の話は何も聞いてないや。


 ガーツ帝国とはまた違う国に行けるの?


 それは、それでちょっと楽しそうかも。


「僕らSUCCEEDはその舟に乗って、リンム・ランム共和国に向かうつもりだよ。それにつられたってわけじゃないだろうけど、いくつかのパーティーも向かうと聞いてるよ」

「そうなんだ」


 私たちのパーティーは向かうのかな?


 それとも、当初の予定通りガーツ帝国に向かうのかも?


 うーん。


 あんまり、今のパーティーの動向に興味がないから、今後どうするかとかは全然知らないんだよね。


 もう少し、今のパーティーに歩み寄った方がいいのかな?


 でも、それで姉バレしたり、ヤマモトバレしたりで、便利に使われるようになったらヤダし……。


 うん。


 今ぐらいの距離感がいい気がする!


 特に私はわかりやすいからね!


 不用意に距離を縮めるのは危険だ!


「できたら、ヤマモトさんたちにも来てもらえたら心強いんだけどね」

「私はパーティーリーダーじゃないから、その辺は愛花ちゃん次第かな。行くようだったら、あっちでもよろしく」

「そうかい。期待してるよ」


 爽やかに笑いながらミタライくんは去っていく。


 そして、すぐに仲間たちに囲まれる姿を見ると、本当に人気者なんだなと感じてしまう。


 それにしても、人族の新しい大陸に、新しい国かぁ……。


 …………。


 あれ? 私って、人族側と魔物族側を同時に攻略してない? 大丈夫かな?


 ■□■


厨二ジョーカー視点】


 暗黒の森の中にある私たちの領地、ヤマモト領。


 その真ん中にある領主の屋敷の前庭では毎日恒例の青空教室が行われている。


 生徒数は子供が十名ほど。


 大人も混じっていいとは伝えてるんだけど、なかなか子供たちに混じって勉強するというのは気恥ずかしいらしく、混ざっているのを見たことがない。


 まぁ、大人たちは大人たちで夜中に、オババさんのところで少しだけ文字や計算を習ったりしてるみたいだけどね。


 で、そんな子供たちはこの領地にやってきた時はものすごく痩せ細ってて、今にも死にそうな感じだったんだけど、今はすくすくと育ってて、少年少女特有のふっくら感が出てきてるところだ。


 うんうん、健康が一番。


 そんな子供たちが通う青空教室。


 彼らが学ぶ授業には、ユフィちゃんの一般教養、オババさんの魔術教室のほか、私が担当する授業がある。


 そう。


 基礎体力トレーニングという名の地獄の授業――それが、私の担当する授業なのである。


「ケケケ……」


 私は領主屋敷の正面扉の奥に隠れながら、子供たちの様子を窺う。


 超高レベルの邪神イヤーの前にかかれば、扉一枚隔てた外の動きなんて筒抜けだ。


 さぁ、子供たちは阿鼻叫喚の地獄絵図となっているかな?


「理不尽とは、時も場所も選ばずにいきなり訪れて苛むもの。基礎体力トレーニングとは、そんな理不尽にも負けない強靭な肉体と精神力を育てるための訓練なのだ。さぁ、教えるべき先生がいない状態に子供たちよ、恐れ慄くがいい……!」

「いや、さっさと出てってあげなよ。子供たち戸惑ってるじゃない」


 屋敷内をメイドの格好で掃除してた屋敷担当クイーンがツッコんでくるが無視。


 私はひっそりと子供たちの様子を窺う。


「あれ? 厨二せんせぇは?」

「ジョーカーせんせぇいない」

「さっきまで俺たちと同じ魔術授業受けてたよな?」

「お腹空いて帰ったんじゃない?」

「俺たちも帰ろうか?」

「帰ろう、帰ろう〜」


 どうやら子供たちは目の前の現象だけを見て短絡的に考える生き物のようだ。


 もうちょっと探して欲しかった……!


「子供との距離が近過ぎて、思考回路が子供だと思われてるんじゃない?」

「ケケケ、心外だぜぇ……」

「で、どうするの? 帰っちゃうけどいいの?」

「無論、帰らせやしない!」


 私は小声で【古代魔法】を唱える。


 すると、上空を分厚い黒雲が覆い、たちまち辺りが真っ暗になり始めた。


 更に黒雲の間に雷も走らせる。


 驚く子供たちの声を聞きながらも、私はバァンと屋敷の扉を開きながら、【縮地】を使って屋敷の屋根へと瞬間移動する。


「あ、あれ?」

「扉が開いたのに誰もいない?」

「怖いよ〜」


 あれ? ちょっと子供たちを怖がらせちゃったかな?


 これはいけない。


 私はすかさず屋根の上で脚を組んでポーズを決めながら、高笑いを行う。


 ここだよ。みんな気づこうねー。


「あ、あそこにジョーカーせんせぇいる!」

「危ないよー」

「おりてきた方がいいよー」


 先生の身を案じるなんて、なんて良い子たちなんだろう!


 けど、先生、オリハルコンよりも硬いから屋根から落ちても平気だよ!


「登場演出のためだけに【古代魔法】使う人を初めて見た……」


 そして、屋敷担当はいちいちツッコまなくていいから、お掃除してて下さい!


「忌み嫌われた落とし子たちよ! 今宵も良い月夜だ。死合うには丁度いい……。それじゃあ、その存在価値を示すために今宵も死合おうか……!」

「「「???」」」

「せんせぇ、月出てないよ?」

「まだ昼だよー」

「こよいって何?」


 子供にはまだ難しいか!


「子供云々の問題じゃないと思うけど……」


 そして、屋敷担当は私の思考を読まないで!


 同じ私だからわかるんだろうけど!


「「「……厨二ヤベェ」」」


 そして、年上組は引かないで!


 私、これでも領主!


「ふんっ……とう!」


 誤魔化すようにして、私は屋根の上から飛び上がり、ぎゅるんぎゅるんと複雑に捻りを加えて屋敷の前庭にすとんっと着地する。


 それを見た子供たちは大盛り上がりだけど、


「暗雲と雷光は邪魔だから消しとくねー」


 そう言って屋敷担当に暗雲と雷光が消されてしまった!


 私のカッコつけアイテムなのに!


 ぬぐぐ、気にしてても仕方ないから、とりあえずこのまま授業を続けよう。


「いいか、小童ども! 理不尽とはいきなり襲いかかってくるものだ! 品行方正に生きていたとしても理不尽の悪意に晒されることは少なからずある! そんな理不尽に晒された時に、我々はその理不尽を甘んじて受け入れるのか? ――否! 断じて否! だが、弱々しい子供の君らでは理不尽に抵抗する術もないだろう! だから、強くならなければならない! そう、私を越えるくらいに!」


 そう言って、私は【収納】にしまっていた木剣や木槍やらを、その場にドバっとばら撒く。


 子供たちは散らばった武器を見て、ポカーンとしてるね。


 もう少しいい反応を期待してたんだけどなぁ……。


「私は武術を教えることはできない! ならばこそ、実戦形式だ! どんな武器を使ってもいい! 私を倒してみせろ! その時には、君たちは強くなってるはずだ! さぁ、やろう! これが私式の体力トレーニングだ!」

「「「???」」」


 そうかー。


 子供には難しいかー。


「良くわかんねぇけど、これで厨二をぶっ叩けばいいんだろ?」

「こんなので強くなれるのかは不明ですが……」

「厨二先生が言うなら……やります」


 と思っていたけど、各種族の子供たちのリーダー的存在である三人が武器を手に取った。


 兎人族で気の強いルークくんが斧。


 サトリ種族で沈着冷静なアベルくんが槍。


 ハーメルン種族で妹思いなジョージくんが剣。


 うんうん。


 いいね、いいね、やる気だね。


 お姉さんも嬉しいぞ!


「チビどもよく見とけ! この授業はこうやってやるんだそう――だっ!」


 ルークくんが突っ込んできて、足元の土を蹴り上げる。


 なんていうか、喧嘩慣れしてる?


 目潰しのつもりだったんだろうけど、残念。


 ルークくんが斧を振り下ろした時には、私の姿はもうそこにはない――……おっと。


「心を読んでも、躱されたのは初めてです」


 私の移動先をサトリの特殊能力かな? それで読んで槍を突き入れてきたアベルくんだけど、まだまだ突きの速度が遅い。


 軽く躱したところへ、今度はジョージくんが襲いかかってくる。


「たぁぁぁっ!」


 素直な剣だね。


 ひょいっとな。


 うん、真っ直ぐに綺麗な形で振り下ろされるから避けやすいけど、多分威力は三人の中で一番ありそう。


 こういう子こそ、ちゃんとした剣の師匠が必要な気がするけど、私はヤマモト流のせいで戦闘アシスト系のスキルが取得できないからなー。


 まぁ、私みたいな高レベルの邪神と戦ってるんだし、その内各種スキルも勝手に生えてくるでしょ。


「くそ、当たらねぇ……!」

「動きが思ってた以上に早いです」

「変な台詞をカッコイイとか思ってるセンスのない人には負けられない…、!」


 いや、変な台詞を言ってるのはキャラ作りだから!?


 本気で言ってるわけじゃないから!?


「くそ、こうなったら、チビたちにも武器を持たせろ! 全員でいけば何とかなるかもしれねぇ!」

「そうですね。人海戦術でいきましょう」

「ジンカ……え、なにそれ? あれ、ミミどこ行くの?」


 ルークくんたちが子供たちに軽い武器を持たせてあげる中、ジョージくんの妹のミミちゃんだけがどこかに走って行っちゃったよ。


 ミミちゃんはお兄ちゃん大好きだから、お兄ちゃんを置いて敵前逃亡ってわけじゃないとは思うんだけど、何を考えてるかわからないなぁ……。


 で、小さな子供たちにも武器を持たせたルークくんたちが攻めてくるけど、私はあたりそうであたらない演出をしながら、ヒョイヒョイと躱しまくる。


 子供たちが「クソ〜」とか「ズルいよ〜」とか言い出すけど、手は抜かないよ。


 あんまり煽ると泣いちゃうから、煽りもしないけど。


「よし、私に一回でも攻撃をあてられたら、甘いオヤツをプレゼントだ! ケケケ!」

「え! ほんと!」

「おやつ!」

「甘いの!」


 そして、子供のやる気に火を点けてあげる。


 これでやる気になった子供も多いのか、動きが段々と激しく複雑になってきたね。


 でも、子供同士がぶつかって怪我でもしたら大変だから、そこのところは注意してあげる。


 はいはい、そのまま走ると転んじゃうから、奥襟をひょいっとね。


「くそ、これだけやっても全然あたらねぇ!」

「数では埋められない歴然とした差がありますか」

「さ、流石に疲れてきたね……」

「お兄ちゃん!」

「ミミ? ……え?」


 土煙を上げながら、こちらに向かってくるミミちゃん。


 というか、ミミちゃんは土煙を上げて移動できるような機動力はないはず。


 と、いうことは……。


「コレに乗って戦うといいよ!」

「「「うご!」」」


 そこには、ミミちゃんが連れてきた山羊くんが四体。


 いや、うん。


 どんな武器を使ってもいいとは言ったけど……それは、武器にカウントしてもいいのかな?


「え、これは流石に武器じゃないんじゃ……」

「先生は何使ってもいいって言ってたよ!」


 いや、そこまでは言ってないよ!?


「よし、じゃあこれで行くぞ!」

「山羊さんが四体もあれば勝てるはず……」

「い、いいのかな……?」

「それじゃあ、突撃ー!」


 いや、ちょっと待って――と言う間もなく、再開される授業。


 高速で射出される鞭のような触手数十本を寸でのところで躱しながら、他の子供たちが巻き込まれないように気を使うのは、かなりシンドいんですけど!?


 それでも、恵まれたステータスにものを言わせて躱しまくる私スゲェ!


「ケケケ! 山羊くん四体程度で、私がどうにかなるとでも思ったのか! もっと楽しませてくれよぉ!」


 少し本気を出して避けながらも余裕の発言!


 こういうのって強者ポイント高いよね!


 厨二レベル高い気がする!


「嘘だろ……」

「人間技じゃない……」

「流石は邪神様……」

「じゃあ、次は山羊くんの数を十体にしてみよう!」

「山羊くんを使うのは次回以降禁止っ!」


 そこは、ちゃんと言っとかないと次々々回くらいで私が死ぬ!

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