グループ決め7

開始から130分。

もう、残りは僅かときた。


かれこれ、10分以上小雪が俺のもう片方の腕に抱き着き両者一歩も譲らない展開となっている。


綾瀬「あまり、ベタベタと樹に触れないで欲しいんだけど!」



小雪「それは、貴方も同じでしょ。 樹は私の特別の人。絶対誰にも渡されないから。」



綾瀬「い、、つ、、、き?いつのまに下の名前で呼んでいるんだ」


綾瀬は俺を睨む。

俺は意味が分からず、困った顔を浮かべながら、

「下の名前で呼んでもいいよ」

と許可を出す。綾瀬は、はにかんだ顔を見せ次は小雪が睨む。


「私はいっきて呼ぶよ!だから、私の事は花梨と呼んで。」

まあ、と俺は頷く。

 


しばらく言い合いが続き、

星野「後そこの3人だけだよーー」


先程まで気が付かなかったが周りが俺達を見ている。

そして、誰も手には紙を持っていない。

どうやら、紙の提出が行われ残りは俺達だけになっているようだ。


この短時間でどうやって説得出来たか、少し気にはなるが、あまり悠長に考えてる暇はないらしい。


今向けられている視線の多くは、怒りだ。

その表情からは、焦りや苛立ちが見られる。

だが、男性から向けられている視線は怒りもあるのだが、少し何かが違う。  

だが、俺の腕を抱いてる二人は気が付いていないみたいだ。



俺は少しこの場を整理して考える。

そもそも、このグループ決めはあまり深く考える必要はない。

このような状況で大抵出されるのは、既存の問題を複雑にしたり、トンチを効かせる問題だ。

あまり、知識を必要としない。

つまりだ・・・。



何事もバランスが大事だと思う。

今ここにいる二人も俺にはない物を持っている。

それは、出会った瞬間から気づいた。


つまり、残り一人はやはり赤い紙を持っているあいつと組むのが妥当だろうな。


俺はその者に向かって二人を連れて歩き出す。

「俺達と組まないか? 評価ははずだ。」



星野は一瞬驚いたような顔を見せたが、

すぐににやりとした顔を浮かべて

「うん、そうだよ! 流石だね」


実際集める際に、紙を出してない可能性があるのは君だけだったからな。

赤い紙の評価は"B"と書かれていた。



俺の耳元で

「これからよろしくね! 変態さん!!!」

不意なその発言で顔を真っ赤にしてしまう。


そして、何故か横二人に睨まれている。




今この瞬間一番目立っているのは間違いなく俺達だ。

とりあえずこの場を少しでも早く離れなければ、、、。


俺は花梨と小雪と星野を連れて上級生に決まったと伝える。

なんだかんだ結局目立ってしまった。


視線を感じながら、足早に体育館を去り

あるところへと案内される。



俺、花梨、小雪、星野みなが口を上げて驚いた表情を浮かべている。


なんなんだ、、、ここは、、、。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

更新が遅くなり、すみません。

今後の展開どうしたらいいか分からなくなり、

とりあえず、思い切りで書きました。

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