『ばすたぶるけのわん』 その6

 『や、なにか、いってるぞ。なんだろう。MOSHI MOSHI。解析。なになに、呼び掛けのことば。類語。ハロー、パイヴァー、などなど。我々の、イーヨー。ふうん。やはり、知的な生き物がいるか。それも、危険範囲内だ。検知器が作動してない。しかし、答えてはならない。追い払うべし。まず、おとを出して、追い払おう。えと、こいつか。やるぞ。ほい。』



    『ぎあゃあああん!』



 やましんは、ぶったまげた。


 『わ。耳が、じーん、ときた。』


 一旦、お湯のなかに退散だ。


 『あれが、返事か、まてよ。しかし、返事したとなると、呼び掛けに答えたわけか。ならば、やはり、知的な生き物か。では、一段階進めてみよう。あ、あ。え、こんこん。こんにちは。いや、こんばんは。』



 中の存在は、これはこれで、ぶったまげた。


 逃げなかったのか。


 なぜ?

 

 こちらを、危険な存在とは見ていないと、いうわけか。


 むむむ。しかし、返事したらだめだ。


 やむを得ず。さらに、強い刺激にしよう。


 電気ショックか、振動か。


 振動にしよう。


 いくぞ。ほい!』



     ぐらぐらぐらあ〰️〰️〰️❗



 『わ、地震だ。まずい。震度4くらいかな。ラジオ、ラジオ。』


 やましんは、ラジオを再度、オンにした。



         📻


 

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