『ばすたぶるけのわん』 その3


 やましんは、壊れた木製の、元すのこの、大きめの破片を握りしめた。


 まさに、古代人みたいだ。


 そうして、無謀にも、そのでかい金属らしき塊を、どか〰️〰️〰️〰️ん、と、力一杯ぶん殴った。


 『ぼわ〰️〰️〰️〰️。』


 という、共鳴する音と、小さな倍音が、聞こえた。


 『む、こいつ、中は空洞か。』



        🔔🔔🔔🔔🔔



 一方で、一定に制御されるはずの衝撃音を、もろに見舞われた観察者は、おったまげた。


 『こいつは、あきらかに、壊れてる。自己診断修理機能があるはずなのに、知らん顔してるぞ。あきらかな、粗悪品だ。まだ、バイト代ももらってないぞ。やめた。帰ろう。命あってのなんとか。そとには、狂暴な怪獣か、宇宙人かなんかいるに違いない。おおこわ。』



          🦕


 

 『なにも、出ては来ないか。て、出てこられたりしたら、困るしな。しかし、ここに来た以上、出て行けるのかもしれない。』


 やましんは、無い知能で考えていた。


 ここは、お風呂場だ。


 悪の組織の親分みたいな設備はない。


 時計とラジオはあるが、通信機はないわけ。


 窓の外は駐車場だが、めったに人はいないし、まがりなりにも、二重構造になってるし、たぶん、音はあまり外には出ないだろう。


 びーちゃんは、今夜は仕事だから来ない。


 期待できそうな、幽霊さんもいないだろう。


 さて、どうしたものか。



      😞🌀😞🌀😞🌀

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