ある、眠れない夜のこと、

森野にぃとら

ある日、

 気だるいぬかるみのような感覚。


 湿った身体に顔をしかめ、ベッドから逃げるように抜け出す。

  

 時計は3時のおはようを告げていた。


 空は群青を濃くしたような色をしている。



 当たり前のように来る朝を待ちわびているようだった。


 立ち止まったままなのはぼくだけなんだと、そう言われているような気がした。



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ある、眠れない夜のこと、 森野にぃとら @neetra

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