第175話・主神クー子ちゃん
次の日が訪れるまでに、クー子が出歩く姿が見られることは、
そしてもう一つ、その神通力が主神級であると言うこと。それも当然周知された。命の息吹を、心地の良い温もりを纏う主神級の正二位の神、
第一項・すべての神は道を踏破し十分な力を持ち、そしてその歴史に於いて功と認めざるを得ないものをもつ場合、これを正一位の主神とする。
第二項・正一位の主神は自分がそうなるまでに育てた最初のコマを仮の従一位として補佐に頂くものとする。
この
『集まってもらってすまない! だが、良き知らせであると約束をしよう!
正一位に従一位が集まる、
そして、その中で発せられた
神々はそれを聞いてざわめいた。稲荷であり
クー子壇上に二人のコマを連れて上がる。中央に
『頭は下げずにいなさい。君は、病み上がりである』
クー子が頭を下げぬよう、
そこで、
『
と、
『
蛍丸は
『
と、大きな声で宣言したあと、
「一気に昇進しすぎて大変かもしれないけど、いつでも
みゃーこは一気に出世しすぎたのだ。偉大すぎる神のコマになってしまったがために大変である。だが、それは
『この
情報過多であった。というのも仕方がないのだ。
『拝命仕りました……』
と、うっかりクー子が頭を下げそうになって、それを
『頭は下げないでおくれ』
本当は本調子に戻るまで待ってから、この任命式はやりたかったのである。
『さて、では皆の者にこの
誰も言葉を発さなかった。代わりに、波打つように、神々は頭を下げたのである。新たな主神クー子、その下でどうか
そもそも、最初から異論がある神などいなかった。みゃーこが説得力なのである。
その後、式典は進み、太陽は結局
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