第120話・日本霊能界混沌
放送は少し進み、混沌が訪れた。
まっちゃんテンプリ:どういうことか!? 日本こそ福音の国ではないか!
イグセンプタス石井:あぁ、こんなにも、聖なるものが我らの前に姿を現して下さる!
アデプタ松本:神は我らの探求に答えたもうたのですよ! 科学サイド捨てなくてよかった!
ただの厨二病……に見える、ガチ魔術師の元アレイスター派御一行である。
補足として、まっちゃんテンプリと日本人っぽく名乗っているが松本では無い。彼の名はマイケル。ミカエルにあやかった英語圏の名前である。
科学と魔術の交差点に、彼らの言うところの聖地は降りてきていた。人も神も魔もまとめて遊ぶ。そんな、神話の時代が……。
「うわうわ!? みんな、来ちゃったの!?」
クー子は驚く。
「愉快じゃ! 実に愉快じゃ! 人の子は行動力が凄まじいのぉ!」
笑い転げた
二人以外はイマイチピンと来ない。ただ……。
「混沌……」
としているのは、
オジロスナイパー:何やら仕込まれてる側の勢力が増えてきたな……
ヨハネ:旧約聖書にて神は初めにおっしゃりました! 光あれと! 日本こそエデン、この地に最初に生まれた大地なのです!
マジコイキツネスキー大佐:お前も仕込まれ側かよ!!??
ポリゴン:わーもう訳分かんねぇ……キリスト教徒が日本をエデン扱いとかどういうことだよ……
稲荷は言いたかった。日本は居住性に優れるだけであり、聖地と呼ぶのなら
人間が聖地として考えるべきは、
エルサレムなんて、歩いて行ける範囲で三つも入口がある。嘆きの壁に聖墳墓教会に岩のドーム。
ヴァチカンからももちろん、
ただ、それを言ってしまえば神バレは避けられない……。
「そ、そうなのか!?」
と、
だが、視聴者もこれにはまたノリノリになってしまう。
コサック農家:おい! 神話サイドおい!
みっちー:本当は知ってたりして?
まっちゃんテンプリ:おとぼけなさるということは、人が解き明かすべき神の神秘なのですね!
魔術師たちは探求者である。神がそれを隠すには理由があるのだと。人は信仰を間違えているのだと思った。
「ワシ、ゼンゼンワカラヌヨー! コッパキツネジャヨー!」
「ミカちゃん……」
それはあまりに白々しくて、本当は自分たちが神であることがバレバレなのではないかと冷や汗の止まらないクー子。
ただ、蛍丸は寄り添ってクー子をなだめた。
「ミカ様ですから、許容される範囲でなされているはず……」
と、小声で耳打ちをして……。
「様呼びも割とまずいのでは!?」
それが耳に届いてしまい、みゃーこは蛍丸に言う。
「バレる……」
それが考察を呼んでしまうのではないかと、
マジコイキツネスキー大佐:見えてきた! 設定の全貌が明らかになってきた! つまりミカちゃんは、
オジロスナイパー:お前考察ガチ勢や!
コサック農家:ん? となると、本当に八百万居るか? 神々……
「チガウヨー! ケントウチガイダヨー!」
クー子もこれまた一層白々しくなっていく。なにせほぼ真実だ。
相違点は、
「賢いのぉ! お主本当に賢いのぉ!」
面白いほどに言い当ててしまうキツネスキーが愉快でたまらない
「巫女、違う!」
家族なのだと主張したい
「大丈夫なのですかこれ!!??」
蛍丸は咆吼した。蛍丸のことは本当に詳細に考察されてしまったのだ。
イグセンプタス石井:神秘を軽々しく口にするでない! 神の名は決して暴かれてはならぬのだ!
ヨハネ:それキリスト教ぉ!!!
まっちゃんテンプリ:従って像も作ってはならぬ! 偶像崇拝は忌むべきことである!
ヨハネ:だから俺のセリフぅ!!
厨二病にしか見えないが、彼らはガチ能力者である。
厩戸神子:ヨハネよ。異教の者とすら、同じ考えを共有したことを喜ぶのが良い!
マジコイキツネスキー大佐:なんか聖徳太子みたいな名前してんなぁwww
聖徳太子ではなくイエス・キリストが遊びに来たのである。
「ひえええ!!??」
そうだと、クー子には分かってしまった。
厩戸神子:して、クー子様。いずれコラボをお願いしたく……
イエスはさらに攻めた。
「おぉ! それは愉快そうじゃ!」
と
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