第1話

俺はあれをやっとのことで食べ終わった後、今世の自分の事を整理してみることにした。頭がこんがらがっているため余り詳しく思い出せない。


……いや、ホントにそれのせいなのか? 俺はすぐそれを首を振って否定する。いや、だけどあれは虐待もしくは毒殺しようとしていたのではと疑ってしまう。


 俺は警戒しつつも彼女達に聞いてみることにした


「ねぇ、ライザ僕ってどういう子?」


「坊ちゃま……」


ライザは口を手で覆うと、目を潤ませると俯く。よく見ると肩が震えている。


……今世はそんなにやばいことがあったのか


俺が戦慄しているとセーニャが教えてくれた。




「坊ちゃまはブルーノ辺境伯様の次男として生まれたやんごとなき御方です! 」


セーニャは興奮した様子で胸を張って話し始めた。


「坊ちゃまは第二夫人様のいえ、奥様とブルーノ辺境伯様の子供です! 


なんと言っても、その真っ青な瞳はとても美しく、宝石のような瞳は魔力量の高さを表しているはずです!


 そして何より――――」


セーニャは色々と聞いてないことまで話してくれた。


ライザがたまに口を挟む


……たまに気持ち悪いことを言っていた気がするが、気にしないことにした。


小さいため記憶が朧気だから情報は被っても悪いことはない。


彼女らの話を紙にまとめて見る。つまりこういうことらしい


1 自分は魔法の才能があるのではないかということ


というのも伝承の人も目がきれいだったらしい


2 貴族くらいしか魔法がつかえない


3 第二夫人つまり母親は病みかけている――家庭環境が最悪なこと






俺はこの家庭環境とフラグらしい話を聞いてふと、思う。俺、恋愛する暇なくね?


俺は拳を強く握る。誰にも聞かれないように呟く


「嘘つきやがって……」


 そして心の中で盛大に叫んだ


「あんのクソ神がァァァーーーーーー」




 







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