百合のこと




445:ハカセ

 時々思うんや

 ワイにもやり直したい過去はあるんかなって


446:名無しの戦闘員

 どうしたハカセ


447:名無しの戦闘員

 いきなりマジメなテンション?


448:ハカセ

 最近魔法少女ちゃん達の話多かったやろ?

 あの子達はみんな未来からやってきた

 で、なんとなーく考えたんや

 過去にあった出来事を改変できるなら、ワイはやるんかなって


449:名無しの戦闘員

 パラドックスとかは無視して、過去の悲しい出来事をやり直せるんならって話?


450:ハカセ

 うん、そう

 思いついたのは、やっぱりパッパや先代や

 亡くなったのは悲しかったし、今のワイなら二人を助けられる

 ただ、そもそもパッパが生きてたら先代には付いて行かんかったよな、ワイの場合

 先代が生きとったらガチ日本侵略勢になったと思うし

 そう考えたら、過去改変もそんなにええことちゃうなーって

 今の首領はいい子やし、お前らと馬鹿やんのは楽しいし、なによりフィオナたんとも出会えたしな

 その全部を捨てられるかって考えたら、ちょっと難しいわ


451:名無しの戦闘員

 ハカセ……


452:名無しの戦闘員

 ちくしょう、こいつ時々素直になりやがる


453:名無しの戦闘員

 俺らもハカセのこと大事な友達だと思ってるぞ!


454:ハカセ

 サンガツ

 そんで、コーヒーずずっと飲みながら考えてたんや

 ワイにとって改変したい過去、しかもパッパや先代みたく影響力の少ないヤツを

 結果出てきたのが、


 昔モテなさすぎて女装して鏡の前で「ハカセくん、素敵♡」って言ったことくらいやった


 なんだかんだ言っても黒歴史はどうにかしたいよねって話です


455:名無しの戦闘員

 お前バカじゃねえのwww


456:名無しの戦闘員

 ちょっとシリアスだと思ったのにw


457:名無しの戦闘員

 女装ハカセ……男装エレスちゃん……そこにユエちゃんを一つまみ……

 私ちゃん閃いた!


458:名無しの戦闘員

 エレハカ女、ステイ


459:名無しの戦闘員

 ハカセの女装とか似合いそうなのが癪だ


460:名無しの戦闘員

 でもあの体格だぞ、ごつくない?


461:ハカセ

 当時は十六歳やった

 神霊工学者として頭角を現すにつれ、ワイを下層のホストの息子と馬鹿にしとった女子が「私ぃ、昔からハカセくんいいと思ってたのぉ」とか擦り寄ってきおった


 当然 (*´Д`)ハァ?


 断ったら断ったで鬱陶しい陰口叩いてくる

 そんで一時期は女性自体を遠ざけとったんやけど、それでも理想的な女の子とイチャイチャしたい願望はあった

 結果、当時線の細い美少年だったワイは女装して鏡の前に立った


 美少女ワイ「これが、ワイ……」


 びっくりや、銀髪の超次元お姫様がおった

 調子に乗ったワイ、色々ポーズ決めたり鏡の自分に話しかけたりもした


 美少女ワイ「大丈夫だよ、ハカセくん。女の子だって嫌な子ばかりじゃない。ハカセ君は素敵だから、いつかきっと大切な女の子に会えるよ」


 一瞬で冷めて以後女装したことはありません

 なにを馬鹿なことやっとったんやワイは……


462:名無しの戦闘員

 ほんと何やってんだよお前w


463:名無しの戦闘員

 大丈夫? このスレせくしーちゃんも首領ちゃんもフィオナちゃんも知ってるんだよ?


464:せくしー

 大丈夫です、私も首領もフィオナちゃんも既に知っています

 おまけにもう一個恥ずかしい話をしましょう

 ハカセさんはこの件に関して自ら語っています

 補佐役のN太郎くんが仕事でミスした時に「そう言えば私は昔こんなことをやった」と

 重い雰囲気変えるために自分から汚れ芸人みたいなムーブをしたということですね

 おかげでN太郎くんも笑っていました


465:ハカセ

 やめてえ! ワイの渾身のネタが!?


466:名無しの戦闘員

 なんでまず笑いをとろうとするのか


467:名無しの戦闘員

 ハカセって自分の失敗を晒すのはおっけーなのに、善行を知られるのは妙に恥ずかしがるよね


468:名無しの戦闘員

 偽悪的だし他人に負担かけるより自分で背負った方が楽なタイプなんだろうな


469:ハカセ

 というより責任ある立場だからこそバカやって息抜きしたい

 場末のクソスレでまで気取ってたくない

 ってことで、今日は首領とルルンちゃんとお茶した時の話するでー

 聞きたい人ー


470:名無しの戦闘員

 はーい! 教えて美少女を侍らすことに定評あるハカセ!


471:名無しの戦闘員

 聞きたい聞きたい! よっ、ロリコン!


472:名無しの戦闘員

 お願いします!

 そもそもフィオナちゃんの時点で十分ロリコンの範疇!

 

473:ハカセ

 どう考えてもお願いって態度じゃない件

 まあ話すけど


474:名無しの戦闘員

 結局話したいのねw


475:ハカセ

 まず前置きとして、首領が今中学三年生、ルルンちゃんが中学二年生

 仲良く学校に通っとるんやけど、最近アニキがぐぬぬ率高い


476:名無しの戦闘員

 なんだ、またあそこの兄妹仲違いしてんの?


477:名無しの戦闘員

 微妙な経緯だけにわだかまりが残ってる感じ?


478:ハカセ

 いやいや、そういうのでなくて

 仲良いがゆえに発生する、兄的な悩みってやつというか

 お前らは首領の容姿は知っとるやろ?


479:名無しの戦闘員

 クッソ美少女!


480:名無しの戦闘員

 ディオスのCM録画しましたが?


481:名無しの戦闘員

 神秘的な妖精というか天使というか

 そこらのアイドルとか目じゃないくらいの麗しさよね


482:名無しの戦闘員

 俺、宣伝ポスター待ち受けにしとる


483:名無しの戦闘員

 俺ら首領ちゃんの幸せを応援し隊を差し置いて今さらファンクラブとか立ち上げてる奴らがいて腹立つ


484:ハカセ

 まあそんな感じやろ?

 そんでルルンちゃんも可愛いわけやん

 そんな二人が仲良く一緒に行動するんにゃ、寄ってくるよね悪い虫

 心配だーってアニキがわりかしやきもきしとる

 だからアニキからワイにそれとなく様子は見といてくれって頼まれたんや

 なので隠密怪人ステルシアンを開発

 アニキ、満足げに頷いていました


485:名無しの戦闘員

 あれ? アニキやばいぞ?

 それはそれとして「にゃ」になってる


486:名無しの戦闘員

 最近にゃ勢多いからな


487:名無しの戦闘員

 相変わらずの技術の無駄遣いよ……


488:ハカセ

 しまった、ネッコちゃんや猫耳とご飯する機会増えたしなぁ

 ユエちゃんとみそらちゃんともケーキしたで


489:名無しの戦闘員

 えっ、なにそれ聞いてない!


490:名無しの戦闘員

 なんだよハカセ、美味しそうなネタ隠してるやんけ


491:ハカセ

 それも今回の話と絡んでくる

 怪人開発の報酬としてケーキセット無料券をもらったワイは、アニキの喫茶店でお茶の時間としゃれこもうとウキウキやった

 その道すがら首領とルルンちゃんに偶然出会ってな


  首領「ハカセ、今日は休みなのか?」

  ワイ「ええ、なので少しアニキのところでお茶でも」

 ルルン「…………はっ!? わ、わあ、ぐーぜん! わ、私達もなんです! 一緒に行ってもいいですか?」

  首領「え? ……そ、そんな気がするのじゃ! うん、ケーキな予定があった!」


 二人ともアドリブ弱すぎん?

 ともかくルルンちゃん・ワイ・首領でお手々繋いで喫茶店に行ったんや


491:名無しの戦闘員

 ルルンちゃん隠さなくなってきおった……


492:名無しの戦闘員

 わりと写真撮られたら週刊誌案件よね、中学生とお手々繋ぎデート


493:ハカセ

 デートちゃうから

 んで、お店の前に行ったところで


  ユエ「あー!? 父ちゃんだ!」

 みそら「パパ! こんにちわです」


 偶然にもユエちゃんとみそらちゃんとも遭遇

 すると首領が袖くいくい

 

  首領「ハカセ、どういうことなのじゃ?」

 ルルン「あっ。もしかして、この子達……?」


 ルルンちゃんの方は先に気付いたみたい

 が、なにか言う前にユエちゃんが叫ぶ


 ユエ「首領ちゃん、わっけー!?」

 首領「うむ? ぬぉ!? な、なんじゃ!? おぬしら何者なのじゃ!?」

 ユエ「ひゃっほう、首領ちゃんイェーイ!」

 首領「なにが!?」


 首領を中心にグルグル回るユエちゃん、ちょっと面白い


494:名無しの戦闘員

 12歳児にパワー負けする15歳児


495:名無しの戦闘員

 ユエちゃん18年後から来てるはずだから、未来の首領ちゃん33歳の筈だよね?

 なのに首領ちゃんって呼ばれてるの?


496:名無しの戦闘員

 言いたかないけどさ……たぶん首領ちゃん未来でも舐められてるよねwww


497:ハカセ

 みそら「あ……もしかして、ルルン博士、ですか?」

 ルルン「博士? ルルンではありますけど。あなたは……」

 みそら「フィオナママとハカセパパの娘で、みそらと言います」

 ルルン「わ、わー。フィオナさんの……」


 こっちはぎこちないながらにお互いペコリと挨拶

 で、なんやかんや話しつつ「父ちゃん、アニキのおっちゃんのところ行くの? オレも行きたい!」って言うから皆で喫茶店に行く流れに

 アニキのおっちゃんかぁ……分かってたけど、ちょい複雑


498:名無しの戦闘員

 そりゃ未来のアニキはおっちゃんだよなぁ


499:ハカセ

 アニキ「いらっ……しゃい?」

  A子「ハカセさん、これはいったい」

  ワイ「うん、なんかすんません」


 ワイと四人の少女達が店にやって来た

 自然とA子ちゃんが隅っこ目立たんテーブル席に案内してくれた

 さらりとアニキはcloseの札を店先に出す

 なんかホンマすんません……


 アニキ「いいよ、ハカセには普段稼がせてもらってるし」

  A子「ええ。首領と一緒にお茶しているだけで集客効果が凄いですもんね」


500:名無しの戦闘員

 それは確かに見てみたい


501:名無しの戦闘員

 ハカセ単品でも話題の経営者が足しげく通う店ってだけで宣伝だわな


502:名無しの戦闘員

 てかそのテーブルやっぱりロリコンじゃねえかw


503:ハカセ

 みそら「わぁ、やっぱりアニキおじさんのケーキ美味しいです」

 ルルン「うんうん、私も大好きなんです」

 みそら「ルルン博士も疲れた時はここのケーキだって言ってました」

  首領「うむ。さすがは義兄様なのじゃ!」 


 どうやら未来でもアニキは喫茶店のマスターみたいやね

 前回の喧嘩を反省したのか、ユエちゃんとみそらちゃんも仲良しな感じでただいまケーキ中


 首領「と、ところで……みそらは、清流のフィオナとハカセの娘というのは本当なのかの?」


504:名無しの戦闘員

 切り出したのは首領ちゃんか


505:名無しの戦闘員

 すらば? すらばなの?

 

506:ハカセ

 みそら「はい」

  首領「そ、そうか。パパとママは、仲良しか?」

 みそら「すっごく。毎日ちゅーしてます」

  首領「むむ、そうなのかぁ……」


 あれ? なんかワイ責められてる感じになってない?


  首領「いや、私はこれでもハカセとフィオナを応援しておるのじゃ。今まで頑張ってきたハカセの想いが報われるというなら、こんなに嬉しいことはない。しかし、なんというか、うぬぅ……」


 腕組みお悩み首領です


507:名無しの戦闘員

 まあ首領ちゃんからしたら大好きなお兄ちゃん盗られたみたいなもんだし


508:名無しの戦闘員

 思ったより冷静に受け入れてんじゃん

 実は泣きわめくくらいはすると思ってた


509:名無しの戦闘員

 首領様、おいたわしや……


510:ハカセ

 ルルン「やっぱり、フィオナさんかぁ……。ちなみに未来の私ってどんな感じですか?」

 みそら「ルルン博士はママやエレスさんの親友で、首領ちゃんと一緒によく家に遊びに来ます」

 ルルン「それって」

 みそら「ルルン博士はパパの一番弟子で、最も信頼する研究者だって言ってました。私のいた未来ではパパと共同研究でいくつもの発明品を作って、世界ですごい評価されてます」

  ユエ「オレんとこでもそうだったぞ。よく父ちゃんと一緒にテレビに映ってるの見た」

 ルルン「最も信頼。そうなんですか、えへへ……」


 才能だけで言ったらルルンちゃんはワイ以上やからな

 別段不思議ではないわな 


 首領「私! 私は!?」

 ユエ「首領ちゃんは首領ちゃんだぞ?」

 首領「なんで私だけちゃん付け!?」


511:名無しの戦闘員

 首領ちゃんマジ首領ちゃん


512:ハカセ

 首領「納得いかんのじゃ……」

 ユエ「いや、馬鹿にしてる訳じゃないのに。だってテレビでも首領ちゃんだし、そっちの方が慣れちゃってるだけ」

 首領「テレビ?」

 ユエ「そうそう。首領ちゃんは、“首領ちゃん”ってあだ名で親しまれてるアイドルでマルチタレントだからさぁ」

 首領「なんとおー!?」


 よく聞いたら、ユエちゃん時空だと首領はウチの会社のポスターで知名度を獲得して芸能界入りしたそうや

 写真集とか歌も出したりドラマにも出たりして、愛称が“首領ちゃん”なんやって

 まあ可愛いし、いい子やし、魅力的やからなぁ

 人気が出るのも当然っちゃ当然や


 ユエ「初ライブの時は父ちゃんとアニキのおっちゃんとゴリマッチョのおっちゃんが最前列で光る棒振って“首領ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!”て叫んでたみたい。母ちゃんもさすがに引いたって言ってた」


 未来のワイは何やってんのやろうね?


513:名無しの戦闘員

 アイドル首領ちゃん!?


514:名無しの戦闘員

 マジで!? なにそんな素晴らしい未来が待ってんの!? 

 俺ら応援し隊、絶対ヤバいことなってるわ!


515:名無しの戦闘員

 アニキもゴリマッチョもなにやってんだw


516:ハカセ

 ユエ「ちなみに枕営業とかを警戒した父ちゃんが透明になれる怪人を護衛に付けてる」


 未来のワイ以下略


517:名無しの戦闘員

 隠密怪人ステルシアン大活躍やんけ


518:名無しの戦闘員

 解釈一致

 首領ちゃんがアイドルになったらそりゃテンション爆上げじゃろて


519:名無しの戦闘員

 未来のお前は間違いなく俺らが知るハカセだ


520:名無しの戦闘員

 見たいンゴ…アイドル衣装首領ちゃんが見たいンゴぉぉぉぉぉぉ……


521:ハカセ

 みそら「私のところだと、結婚してますよ」


 更なる爆弾発言


 首領「私がっ!? な、なんでっ!?」


 なんでとはまた変な聞き方やけど、みそらちゃんによる追い爆弾投入


 みそら「ルルン博士と」

  首領「ホントに何で!?」

 ルルン「わ、私ですかっ!?」


 いきなり飛び火してルルンちゃんわたわたや


522:名無しの戦闘員

 俺も結構わたわただけど!?


523:名無しの戦闘員

 えっ、フィオナたんとの未来では首領ちゃん男になったの!?


524:名無しの戦闘員

 どうなってんだ未来ぃ!


525:名無しの戦闘員

 百合結婚という可能性もあるンゴ


526:ハカセ

 みそら「えっと、首領ちゃんは女の子ですけど、ルルン博士と結婚しました」

  首領「なにがあったのじゃ未来の私」

 ルルン「うぅ……しゅ、首領ちゃんのことは大好きだけどぉ……」 

 みそら「首領ちゃんは、元アイドルの政治家になって、じゆーこんいん制度? を押し通した、ごうわん政治家さんだってパパが褒めてました」


 ちょっと上手く説明できないみたいやからワイがまとめるけど

 どうやら首領はアイドルとして有名になった後は早めに引退して、芸能人から政治家に転身し国会議員になった

 そんで自由婚姻制度を打ち立てた

 同性婚異性婚・一夫多妻に多夫一妻、性別に関係なく誰とでも結婚できる制度なんやと

 結果、首領とルルンちゃんは女の子同士で結婚したらしい

 なおエレスちゃんは独身とのこと


 みそら「わ、私にとっては、首領ちゃんはよく遊んでくれる親戚のお姉さん、です。だから今も首領ちゃんって呼んじゃいます、にへへ……」

  首領「そうか、そうか。ならな仕方ないのう。し、しかし、ルルンと私が」

 ルルン「えぇと、首領ちゃんが私の旦那様?」

  首領「いやいや。私お嫁さんじゃない?」

 ルルン「じゃあ、二人ともお嫁さんで……」

 

 百合の花が咲いております


527:名無しの戦闘員

 予想外過ぎてちょっと困る


528:名無しの戦闘員

┌(┌^o^)┐ホモォ...つまりハカセとアニキもありってこと?


529:名無しの戦闘員

 てめーは巣に帰れ! 


530:ハカセ

 ユエ「首領ちゃんは合法ってあだ名もあったぞ。父ちゃん、どういう意味?」

 ワイ「知らなくていいことだよ、君は今のまま大きくなってね」(頭なでなで

 ユエ「へへっ、きもちいー」

みそら「ず、ずるいユエちゃん」

 首領「ハカセ、こっちも! わんすもあ!」

ルルン「え、えと。私も……なんて」 

 

 なんか大変なことになってもた……


 A子「撮影した画像をフィオナちゃんに送信、と」


 なんか大変なことになってもた!?

 

531:名無しの戦闘員

 それは甘んじて受けろ


532:名無しの戦闘員

 ごめん、ちょっとアンチスレ行ってくるわ


533:名無しの戦闘員

 ワイ将、もともとハーレム派だから問題ないンゴ


534:名無しの戦闘員

 私ちゃん基本がエレハカなだけで他も美味しく頂けるので

 なんなら、アニせく前提のハカせくとかでもいけるよ


535:名無しの戦闘員

 本気でヤベえぞ、この女


536:名無しの戦闘員

 しかし、こうなるとネッコちゃん時空の首領ちゃんがどうなってるかも聞きたい


537:ハカセ

 フィオナ【ぎゅー、が一時間。なでなで付きでお願いします】


 メッセージが届きました

 罰を与えたつもりなんやろうけどただのご褒美です


 フィオナ【あと、私もみそらさんとは話してみたいのですが、駄目でしょうか?】

 フィオナ【あくまでも可能性上の未来だと理解はしています。でも、やはりハカセさんとの娘を見てみたいです】


 ということで今度、フィオナたんとも機会を設けることになりました


  A子「ちなみに、私は……?」

 みそら「ええと、A子おばさんとせくしーおばさんは毎年首領ちゃんに感謝の贈り物をしています」

  A子「おばさん!? そ、それってつまり私とアニキさんとせくしーさんは!」

  ワイ「いつの間にかA子ちゃんが参加しとる」

  A子「うふふふ。どうしたの、私のかわいい義弟ハカセくん?」

 

  えぇ……


538:名無しの戦闘員

 A子ちゃん絶好調やん


539:せくしー

 首領はやる時はやる子だと信じていました

 自由婚姻制度\(^o^)/


540:名無しの戦闘員

 こっちはこっちで絶好調だw 


541:ハカセ

 アニキ「なあハカセ、今度飲みに行かないか?」

  ワイ「奇遇ですね。ちょっと酔いたい気分です」

 アニキ「俺も」

 

 そんなワイらを見てユエちゃんはにっこにこや


  ユエ「やっぱ、父ちゃんはアニキのおっちゃんと仲いいよなぁ」 

 アニキ「未来でもそうなのか?」

  ユエ「うん。アニキは優しいだけじゃなくてちゃんと叱ってくれる人。血は繋がってなくても兄ちゃんなんだって」

 アニキ「くく、嬉しいことを言ってくれる」(頭なでなで

  ワイ「アニキぃ、頭撫でないでください……」


 言いつつも払いのけられないワイ

 あれや、年上の頼れる男性に弱いんや

 基本ファザコンなんやろね


  A子「尊いの撮れました。首領、送りますね」

  首領「出かした! 待ち受けにしたいけど出来ないのでルルンお願いなのじゃ」

 ルルン「うん、分かった。代わりに、私も写真もらっていい?」

  A子「じゃあルルンちゃんにも」

 ルルン「わーい、です!」 


 当然のように出回るワイの写真


542:名無しの戦闘員

 アニハカか……


543:名無しの戦闘員

 下手なことを言うな、またアレが来るぞ


544:名無しの戦闘員

 ハカセのファザコン発言は経緯が経緯だけに弄りにくいな


545:ハカセ

 そしてアニキはワイの頭を撫でながら言いました


 アニキ「そうだ、そろそろ花嵐のアリスが店に着く。せっかくだ、この機会に話をしてみるといいだろう」

  ワイ「へ?」

 アニキ「いや、このまえ偶然知り合ってな。ハカセと話したいらしいから呼んでおいた」


  できればそういうことは早めに言っといてもらえませんかねぇ……



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