初めてのデートは彼が私の家まで迎えに行くと言いました。

でも彼は私の家の場所を間違えて迷子になっていました。

私は走り回って彼を探しました。


すると遠くに彼の姿が見えました。

彼の私服姿はかっこよくてなんだか近づけませんでした。

彼の後ろから会いにいくか前から会いにいくかで10分くらい迷いました。


結局前から会いに行きました。

私と彼の身長差は24cmだったので隣で歩くと違和感しかありませんでした。


彼は恥ずかしそうにリュックから何かを取り出しました。

指輪でした。

ガチャガチャの指輪だけど最高に嬉しかったです。

いつか本物の指輪を買ってあげるよと言ってくれました。


私はこの人と結婚するんだなと思いました。


次のデートでは手紙を交換しました。

2人とも好きで溢れた手紙に爆発しそうでした。

手紙の3枚目には私の好きなところがたくさん書いてありました。


彼は私の好きなところを5時間くらい友達に話したと言いました。

恥ずかしかったし彼の友達にも申し訳なかったけど嬉しかったです。


次のデートでは初めて手をつなぎました。

私が手のひらをパーにして彼を見るとその手を握ってくれました。

大きくて強そうだけど優しく握ってくれる彼の手が大好きになりました。


私の誕生日には青い帽子をプレゼントしてくれました。

帽子はあまり好きじゃないけどデートのときは鞄に帽子をくくりつけていました。


私は帽子のお返しに腕時計をプレゼントしました。

彼はとても喜んでくれました。

学校でも部活でもデートのときもその腕時計をつけてくれました。


どうしてもハグがしたかった私はデートの帰り際にもう帰っちゃうよ? いいの? と彼に聞きました。

すると彼は両手を広げてくれたので私は思いっきり抱きしめました。

思わず私は可愛いと声が洩れてしまいました。


2人とも金欠になった時期がありました。

そんなときは2人で色んな公園を巡っていました。

私が滑り台を滑るともう一回滑って! とお願いされたのでもう一回滑りました。

すべり台の先にはカメラを構えた彼が手を広げて待っていました。

私は恥ずかしかったけど彼の胸に飛び込みました。


一緒にアイススケートにも行きました。

悲しいことにその日は生理中だったのでお腹が痛くなったりしました。

それを見た彼は一緒にベンチで休もうと言ってくれました。

最後は2人で手を繋いで滑ることができました。


高校は離れ離れでした。


彼は私より可愛い女の子は居ないと言いました。

彼よりもかっこいい男の子なんて私の高校にも居ませんでした。

正直不安だったけど私は彼を信じました。


春休みよりも全然会えなくなりました。

それでもLINEは毎日大好きで溢れていました。

土日に彼と遊ぶために平日頑張る感覚で過ごしていました。


休日になると彼とたくさん遊びました。

本当にたくさん遊びました。


バスに乗っている時私は彼の肩に頭を乗せて信じられないくらい爆睡しました。

公園でバスケをしたときに気づいたら白いTシャツが泥だらけになっていました。

うどんの麺をすすることができなくて独特な食べ方をしていました。

そんな私が可愛いといつも彼は写真を撮っていました。


私の自転車のチェーンが外れた時がありました。しかも2回。

彼はそのたびに手を真っ黒にしてチェーンを素手で直してくれました。

痛いだろうに申し訳ないなと思いながらかっこいいなと思いました。


彼の家でアニメをゴロゴロしながら見たこともありました。

彼が私を抱きしめながら見るアニメは全然内容が頭に入ってきませんでした。


私が髪を切った時、彼は離れた家からわざわざ美容院まで迎えに来てくれました。

髪を切った姿を誰よりも先に見たかったと言ってきました。

一番最初に見るのは美容師さんでしょと言うと彼は美容師さんずるいと言いました。


彼の高校では好きな人に体育祭のはちまきを渡していたみたいです。

彼は私に大好きだよ! と書かれたはちまきを渡してくれました。


私が所属している部活は女子が私一人だけでした。

私が彼以外の男の子と楽しそうに部活をしているのを聞いて嫉妬してきました。

嫉妬している彼はとても可愛かったです。


私のお母さんは彼のことを気に入っていました。

彼のお母さんも私のことを気に入っていました。


彼のお母さんに会うと私の娘だ! と言ってくれて嬉しかったです。

彼のお母さんとお姉さんともLINEを交換しました。

彼のお父さんやおじいちゃんおばあちゃんにも電話越しだけど挨拶をしました。


私は本当に結婚するんだなと思いました。

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