シャザラック

「神様にはなれませんでしたが、似たようなことならできます」


【名称】シャザラック

【種族】アンドロイド

【性別】女性(?)

【定住場所】特になし

【強さ】★★★☆☆

【武器】アイビーム

 シャザラックは目で殺す――――両目から赤色の怪光線を発射する。

 最大3分持続して攻撃できるが、再チャージに攻撃時間の3分の1程度かかる。


【特殊能力】

陽電子頭脳:

 サイブレックスも使用している、信頼と実績のある電子頭脳。

 スパコンもびっくりの超高速演算を行うが、会話の先が読めてしまい「ボケ潰し」をしてしまうことがよくあるという。


創造の右手:

 様々な工具に変形可能な右手だが、本質はそこではなく、シャザラックにかかれば電子頭脳の中に入っているありとあらゆる工作をたった一人で可能にする。

 物品の改造から、電子ハッキング、兵器の修理など、味方にいれば機械類の信頼性が大きく向上するだろう。


破壊の左手:

 戦闘モードになると左腕だけ大幅に変形し、身長の10倍近くある質量の巨大兵器が起動する。兵器は接近戦用の超質量のブレードやドリル、ハンマーになるほか、遠距離では射程に応じて大口径の大砲から狙撃用の対物ライフル、1秒に1万発撃てる恐ろしいガトリングにもなる。

 体の姿勢制御も強力なため、これだけアンバランスでもひっくり返ることはない。


ブラックダウン:

 ある程度の範囲内にある機械やコンピュータを意図的に故障させたり、操ったりすることができるようになる。

 その原理は、彼のお尻あたりからこっそりばらまかれる、大腸菌と同じくらい小さいナノマシンを電子機器に浸透させているからである。


万年バッテリー::

 一回充電すれば十数年は再充電しなくてもよいほど効率のいいバッテリー

 これのおかげで、機能停止に陥らない限りエネルギー切れにはなりえない


【容姿】

 肩につくくらいの長さの黒髪に、中性的な顔立ちで機械的な印象の銀色の瞳をもつ女性型アンドロイド。

 目が悪くないのにセルロイドの眼鏡をかけているが、これはおしゃれアイテムであるだけでなく、アイビームの爆縮レンズとしても機能し、かけている間は威力が上昇する。


 突然アンチマギアのもとを訪れ、彼女の海賊船に宇宙戦艦ヤマト並の無茶苦茶な改造を施した謎の人物。どことなく姿かたちがロイヤやサイブレックスたちに似ている。

 人間と皮膚と同じような色の装甲を持っているため、一目見ただけでは人間と大差ない見た目だが、着ている白いローブの下は完全にアンドロイドそのものの体つきになっている。本人も特にアンドロイドであることをとりつくろわない。

 性格も一見すると非常にまじめで融通が利かなそうで、ほとんど真顔で過ごしているが、ノリはいい方で、話してみると意外と気さくだとわかる。


 本人曰く「機械類の第一人者」であり、かつては創造の力で神に迫ることを夢見たとのことだが、何か決定的な見えない壁の存在にぶち当たったようで、その夢は過去のものとなっている。

 その代わり、神にはできない部類の創造に力を入れているようだ。



台詞候補

「私はロボットです。ただしロボット三原則は投げ捨てるものです」

「今回の脚部改良は画期的です。戦闘での機動力が上昇し、より美しいタップダンスを踊ることが可能です」

「神の力はいずれすべて人の物になる、そう思っていた時期もありました」


・メタ情報

 ロイヤやサイブレックスによく似た姿をしている女性アンドロイド。

 一見すると非常にまじめな性格で、口調も非常にお堅いが、ロボットのくせにノリで生きているような面があり、基本的に細かいことを気にしない。


 アンチマギアの新生海賊船「ビバ・アンチマギア・ブラック・タイダリア号」をたった1日で作るというジョバンニも真っ青な技術の持ち主で、たいていの機械ならあっという間に修理できるし、何なら性能を向上させるための改造も楽勝。

 ただし、技術があまりにも高度すぎるせいで、一度彼の手にゆだねられた機械は彼以外の手では二度と直せなくなるのが欠点。


 戦闘もまあまあ強く、特に機械で武装している相手にはかなり優位に立てる。

 もう討伐されてしまったが、機械王マンクスを完封できる。

 走行も非常に頑丈で、かなり過酷な環境でも平気。

 ただし、機械なので魔法への対抗力が低いという欠点がある。


 現時点では第1中隊に同行しているが、必要であれば貸し出しは可能。













・裏話


 シャザラックの本当の名は「サーsir・シャザラック・カヴェナンター」という…………

 そう、こいつこそ、ロイヤ・ホープフルロードのシリーズや、サイブレックスの基礎設計を行った「技術大佐sir」その人である。


 オリヴィエと同じく太鼓時代からの数少ない生き残りで、当時はだいぶ高齢になっていたものの、オリヴィエが接触した星間文明の機械化技術で、自らの脳や精神をロボットに移植し、今もなお機械学の第一人者として生きている。

 元の人間は老齢男性だったのだが、どうもサー・シャザラックはホープフルシリーズの姿かたちこそが自分の理想の人間の姿だと思っているらしく、彼自身も自分の姿を「理想の姿に作り替える」という、どこぞの天才芸術家のようなことをやってしまった。


 彼自身、ロイヤがまだ活動していることを知っており、脱出のためとはいえ忠実な兵器を捨て石にしたことを今でも後悔している。

 そのため、彼はロイヤに合わせる顔がないということで、接触を避けている。


 また、本来はとある目的のため、オリヴィエをはじめとする「大図書館」は惑星への大規模な干渉は制限されているが、シャザラックはかつての故郷が心配で、こっそりとリアの陣営に手を貸し続けているのであった。

 アンチマギアに手を貸したのも、偶然を装った戦力増強の意図があってのことである。

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