参謀長 モンセー(予約済)

「見ての通り私は身体が弱いんだ。あまり期待しないでおくれよ」


【名称】モンセー・ライプニッツ

【種族】人間

【性別】女性

【定住場所】エリア0-1:セントラル 中央行政区

【強さ】★★★☆☆

【武器】浮遊移動椅子

 前人類の遺物。魔力で浮かぶ車いすのようなもの。

 どこぞのマギアのようなびっくりドッキリ兵器は付属していないが、移動時に地形に左右されない。


【特殊能力】

ギガントストーム:

 対軍魔法。風と雷の複合魔法で、広範囲に雷雨を呼び寄せて、戦場を大震洋のような雷と竜巻が暴れ狂う地獄へと変える。

 消耗もそれ相応に激しく、基本的に1日に1度しか使えない。


ポートフシェフスキ:

 周囲の地形を凍らせ、さらにそこから鋭くとがった氷河の塊を生やして、敵対者を串刺しにしたり、押しつぶしたりする。


ザナームの一等星:

 六芒星の書かれた大きな魔法結界を前面に展開する。基本的に飛び道具に対して効果を発揮する結界だが、魔法陣から魔法の威力を弱める白い光弾が無数に発射されることで、相手の魔法やブレスをさらに弱めて結界への負担を少なくする効果がある。



【容姿】

 完全に白一色の長い髪の毛に、陶器のように白い肌、その中で瞳だけが濃い紫色で非常によく目立つ。目を合わせていると、威圧されたような気分になるため、モンセーと真正面から話せる人間はかなりの胆力の持ち主。

 服も、白と紫を基調としており、かなり上品で知的な雰囲気があるものの、生まれつき足が悪いため移動用の椅子での生活を余儀なくされている。


 セントラル行政府を統治する「セントラル代表委員会コミッショナル」(略称C.C)に所属する12名のうちの一人。

 主に財政と経済を司る「財務委員」を務めるが、軍事の知識があるせいで、新たに発足した黒抗兵団の参謀総長を兼任することになってしまった。

 そのため、必要なとき以外は執務室にほぼ缶詰め状態で、行政府の中でも彼女の姿を見ることはあまりない。


 かつては異世界で有名な騎士の家に生まれたが、生まれつき足が悪く、実家では「一族の恥さらし」として白眼視され、虐待を受けて育った。

 それでも若いころは一族に必死で認めてもらおうと、魔術や軍事、政治の学問で優秀な成績を収めたのだが、結局認められないまま失意のうちにあったところで、リアから異世界に来ないと誘われた。


 年齢は17歳と、委員の中でもひときわ若いが、苦労しただけあって年齢以上の威厳が備わっている。

 が、その分年齢が上にみられるのが悩みの種のようだ。


 また、常に移動用椅子に乗っているせいで、かつては反政府組織に「弱い奴」と思われており、特にかつての同僚だったジェバダイアとは非常に仲が悪かった。

 だが、反政府組織との抗争の際に自ら戦場に赴いて地下通路を丸ごと氷漬けにしてからは、委員の中でも怒らせてはいけない人物として扱われることになる。



台詞候補

「地位の高い人間は戦場には出ないものだ。大局が見えなくなるからな」

「足りないなんていつものこと。どれだけ足りないかが問題なのよ」

「実家? あの頭の腐った時代遅れたちの墓場のこと? 知ったこっちゃないよ」


・メタ情報

 参謀本部設立にあたって、急遽参戦したキャラクター。

 基本的には中央で書類とにらめっこをしており、この国のお財布はこの人が握っていると言っても過言ではない。


 足が不自由で、基本的には浮遊する車いすに乗って生活している。

 そのため、どこかに移動する際には付添人が必要で、あまり戦場には立ちたがらない。

 そのくせ覚えている魔法は、どれもこれもなかなか使い勝手がよく、攻撃も防御も高いレベルでこなせるので、前線に引っ張り出したくなってしまう。

 特に、敵が大勢の集団で襲い掛かってきたときがモンセーの真骨頂で、雑魚が何十万人いようとも嵐ですべて吹っ飛ばしてしまえる。


 非常に理知的で、感情に振り回されることとは無縁の人間なのだが、やはり自分を虐げてきた実家には思うところがあるようで、心の底では「王国」とか「騎士」とかの存在をあまりよく思っていない。

 玄公斎の配下にいる王国騎士隊たちも、表面上はきちんとした戦力として応援しているが、実際にはあまり期待の目を向けていないようだ。

 果たして彼らはモンセーが実家相手にそうしたように、実力で認めさせることができるのだろうか?

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