鹿島 綾乃

「投げられた硬貨が、どちらを上に向けるかは誰にも分からない。本当にそう思う?」


【名称】鹿島かしま 綾乃あやの

【種族】人間

【性別】女性

【強さ】★★★☆☆

【武器】真鶴梓弓まなづるのあずさゆみ

 三人張りの強度を持つ、霊木から削り出された和弓。

 物理的に矢を射出するのではなく、術による霊矢を放つことで、敵に術属性ダメージを与える。

 また、弦を鳴らすことで味方にかかっている状態異常を解消し、不死者や悪魔を消し去る効果もある。


【特殊能力】

 術式陣形指導:

 適切な人数に一定の形の陣形をとらせることで、様々な効果を発動させることができるようになる。設定できる陣形は下記の通り。


 陣形『鏑矢』:「↑」の隊形を組む。

 陣形全体の攻撃力と機動力が上がるが、防御が低下する。

 出力を上げることでさらにメリットとデメリットが大きくなる。


 陣形『蓮華』:「◎」の隊形を組む。さらに円を重ねることも可能。

 結界を張ることができる術者を集めることで、より強力な防御結界を張る。また、円をさらに重ねることで、結界の枚数を重ねることもできる。


 陣形『脈動』:「X」が縦に二つ組みあがった隊形を組む。

 陣形内とその周囲にいる味方の耐久力を徐々に回復させる。

 貴重な回復技だが、効果時間が長い代わりに一気に大回復させることはできない。


 陣形『釣瓶』:「W」の隊形を組む。

 弓や銃、大砲といった間接攻撃武器の射程と威力が上昇する。

 出力を上げるとさらに効果が増すが、射手が疲れやすくなる。


 陣形『縛鎖』:楕円を二つ組み合わせた鎖型の隊形を組む。

 術者が敵の動きを止める術を使えるようになり、出力を上げればより強力に動きを止める。



 不知火の術:

 綾乃の必殺技。自分の半径20メートル以内に可燃性の粒子をまき散らし、一気に爆発させる術。

 敵に囲まれた際に効果的だが、味方を巻き込む可能性もあるため、基本積極的には使用しない。


【容姿】

 膝裏まで届くつやのある長い黒髪に、朱のアイシャドウを入れた切れ長の目が特徴的なキャリアウーマン。

 普段は白い軍服を着ているが、戦闘時は鹿島家特性の黒いラバースーツのようなものを着用する。体のラインがもろに出るが、無駄が一切ないスレンダーな体つきなので、そういった目で見られることはあまりない。(まったくないとは言ってない)


 玄公斎の直弟子のひとりであり、古くから退魔士の名門で知られる「鹿島家」の出身で、魔を払う弓「真鶴梓弓」の使い手。

 若いころから姉とともにその才覚は有名で、学生の頃は文武双方で頂点を極めたことのあるスーパーJKだった。

 実際の戦闘能力では姉に一歩劣るものの、将としての才能は綾乃の方が上であり、退魔士だけでなく一般兵を含む混成部隊を率いて数々の戦功をあげている。

 その功績により、三十代にして中将という異例の出世を成し遂げた。


 軍内では品行方正で通っているが、実はなかなかおちゃめな性格で、アウトロー相手にも丁々発止のやり取りをしていることがある。

 また、戦い方に関しても堅実で優等生的な戦術を得意としているのだが、内心では不利な状況からの逆転にロマンを感じていたりする。不利な戦況であればあるほどテンションが高くなり、頭がさえわたるという変な癖を持っている。

 そんなわけで大人の書物の類も「一転攻勢」が性癖で、正統派を好む姉とはこの分野で何度も口論している。



 台詞候補

「不利で良いの。寡兵で十分。足元は死地に他ならず、敵は精兵でこそ倒し甲斐があるわ」

「投げられた賽は覆せないが、都合の良い目を出すように投げる事は出来るの」

「あぁ、こんなに絶望的な戦場は初めてよ! 盛り上がってきたわ!」


 ・メタ情報

 前回の企画に出てきた「鹿島 唯祈」の叔母に当たる人物。

「第1天兵団」の飼い主…………もとい監督責任者。彼らをどの戦線に投入するかは綾乃が決めている。


 キャラクターとしては主に陣形による能力上昇が目玉となり、どんな有象無象でもきちんと彼女の言うことを聞けばある程度戦えるようになる貴重な前線指揮官である。

 多分玄公斎が今一番欲しいタイプの人材。


 個人戦闘能力もそれなりで、真鶴梓弓は悪魔や不死者に対して効果が高い。

 矢弾がなくても霊力の矢で攻撃できるほか、弦を鳴らすだけで解呪の効果がある。ただし、味方にこの属性の連中がいると、彼らの能力を下げてしまう恐れがあるので注意。

 その一方で、竜特効を持っていないので竜に直接攻撃しても大したダメージが与えられないのが難点。


 普段はまじめだが、逆境、苦境になるとやる気が出るという変な性格をしている。

 彼女曰く、有利な戦いは「単なる作業」だが、不利な状況からの逆転こそが「本当の闘い」なんだとか。

 お望み通り、絶望的な戦闘に投入してあげよう。きっと喜んでくれることだろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る