第4話
現在 ある男が小説を書く。
小説はただの趣味のようなもので別に作家ではない。
俺は今も小説を書いている。思ったことを自由に表現できる。これが楽しくてならなかった。
『世の中はいつの時代も知っているものが有利に立てる。関東大震災の時、起こることを知っていればあの少年があんな悔しい思いをせずに済んだ。真珠湾攻撃の時も日本軍がもっと強力な戦い方を知っていれば、あの若い男は子供に会えただろう。あなたが今、辛いと思っているのならばそれはあなたがその辛さをなくす術をいらないことがいけないのです。その術を知っていれば辛いなんて思わない。なんなら楽だと感じるだろう。』
俺はどんな物にでも一応タイトルを付けることにしている。今回は『知』と名付けた。
俺は近くの公園に行くことにした。物事がひと段落つくとそこに行くことが最近のルーティンになっている。ベンチで座ってると小学生の子どもが遊んでいるのが目に映る。戦いごっこをしているのだろう。
「10万ボルト‼︎」
「ゴムだから効かないよ、ギア4、ゴムゴムのキングコングガン‼︎」
微笑ましいが、電気ネズミにあんな大技使うなよ!と突っ込みたくなる。それでも彼らはとても幸せそうだった。彼らは今世界のどこかで紛争が起きていることや戦争の恐ろしさを知らないんだろうなっと考えるうちにわからなくなる。彼らは無知だ。だが、今までで一番幸せそうな顔をしている。知ってる人の方が幸せなのか、知らない人の方が幸せなのか、全くわからない。だが、あのタイトルを変えなければならないことはわかる。
カモール @Oh115411
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