第35話

産国局...

それは日本国における唯一の情報発信機関であり

ここにはラジオ、テレビ、はたまた新聞まで幅広いメディアを通じて情報を届ける国主導の機関である。

日本国では情報をすべて一本化することによって事実と違う情報を面白おかしく放送することがないように動いている。

その機関は国唯一の情報発信機関ということもあり、そこで働けるのは日本一の大学偏差値を誇る東都大学でも一握りのエリート集団の集まりだ。

またその機関に入ったからには将来は約束されたも同然であり、日本随一のエリートたちであるためか男性達との交流も深く

女性であるならば喉から手が出るほど入りたいと思ったためか、毎年、そのレベルは加速度的な伸び方をしている。

そんな機関だから内定をとったら100%、その機関に行く....わけではない。

その内定はほかのところ同様、蹴ることもできるからだ。

しかしそんなことはあり得ない、そう、ありえないはずだった。

その機関が成立してから約80年、そんな長い歴史でただ一人だけ、その内定を蹴ったものがいる。

何を隠そう、中弓明日香である。

まだ大学に入って間もないのにも関わらず

桁外れた頭脳の持ち主が集まる東都大学でもさらにとびぬけて頭が良い、明日香はすでに内定をもらっていた。

だが明日香は

『私にはこんなちっぽけな内定書なんて要らないわ、私が内定を取りたいのはもっと素晴らしいところだから』

このセリフはネット民を震撼させどこに行こうとしているのか、何を”素晴らしいところ”としているのかと議論されたほどに

その発言と産国局の内定を蹴ったのは彼らにおいて、信じることは到底できないものだった。

そんなこんなで中弓家と産国局の間にはちょっとした因縁があった。

・・・

「登録者とかの話で少し流れっちゃったけど、テレビの方...その、大丈夫?」

「自分でよければ、喜んでやるけど....顔バレとか大丈夫かな?」

「もちろん、顔は隠してよ、あとこうちゃんがいやだったら撮影は全部、中弓事務所ですましちゃうこともできるけど、どうする?私的には後者がおすすめだよ!」

(やっぱり、お母さんは心配だよな...でも今のうちにこの国のエリーとさんたちと仲良くしておきたいし、多分アイドルとかもいるだろうから一回、生で見てみたいしな...)

「うーん....自分としては行ってみたいな~、みたいな?唯一の機関って聞いたらちょっと見たいしね」

「....そうだよね...こうちゃんはそういうって思った...」

「そしたら...」

「了解!その方向で進めとくね!」



どもども

作者です。

この度、ハートが1000を超えました!

拍手!パチパチパチパチ

ということで前述したとおりハートが1000を超えPV数も80000を超えました!

またフォロー数も600を超えてきました...

実は今回で35話になる、この小説ですが

まだ60000万字しか書いてないんですよねw

これからも精進してまいります!

ではでは

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る