第32話
「編入試験は面接一本です」
「え...」
「まあそうよね」
「普通の試験とかは?数学とか英語とか」
「何言ってるの、こうちゃん?男性に試験なんていらないんだよ?」
「一応、一応の確認として面接をやるというだけで男性に学校に入っていただける、それだけで様々な問題が解決しますので....一応、面接をやる理由としては、前もって経歴などは分かるのですが実際に会ってみないと男性の方々の型が思い浮かべることが困難になってしまうので面接をやっているという形です」
「あら?では貴方たちはこうちゃんに不信感を持っているのね?」
「い、いえ、滅相もございません....しかしこれは学校の規則になってしまうので非常に申し訳ないのですが面接をしてくださると幸いです」
「お母さん!意地悪な質問しちゃだめだよ?自分は大丈夫なので...それか、もし時間がかからないようなら今からでも大丈夫ですよ?」
「こ、こうちゃん!?」
「え、いいのですか?こんな夜遅くまで起きていてしまって大丈夫なのですか?それにお疲れでしょうし、明日の予定もあるのではないですか?」
「いえいえ....えーっと、その」
「こうちゃんには私とイチャイチャするという約束があるんです!」
「ちょ、母さん、少しぐらい大丈夫だって」
「えーっと」
「すみません、笹原さん、因みに面接ってどれくらいですか?」
「10分ほどです」
「それぐらいなら全然大丈夫ですよ!」
「こうちゃん!」
「お母さん、明日には行かなきゃいけないんだから今行っても変わんないよ、それに俺は家で母さんと明日はゆっくりしたいな~...なんて」
「うぅ、反則だよぉ///」
「それで、大丈夫かな?」
「肌に触られようものならすぐに大声を出して呼んでね?お母さん、すぐ飛んでいくから」
「分かった」
「そうしましたら浩二様は第二会議室へ笹原と行ってください」
~面接終了後~
「今日はわが校にお越しいただきまして大変ありがとうございました!」
「こうちゃん、ちょっと車で待ってて?お母さん、ちょっと話、してくるから」
「分かったよ」
「ちょっと来てくれる?三人とも」
「「「はい...」」」
「まずはじめに、『お前ら、浩二に危害を加えたりしてみろ、大学もろとも潰すから』...いいな?」
「「「は、はい...」」」
「次に浩二には少々秘密の仕事がある、それに関しては絶対に干渉するな」
「「「はい.....」」」
「あとこれは母親としてのお願いだが...できるだけ高校生活を浩二に満喫させてくれたら嬉しい」
「「「わ、わかりました」」」
「最後にもう一回だけ忠告しとくが、『危害または絶対にないとは思うが億が一にでも浩二が怪我をして帰ってきた日には、お前らの戸籍は永遠に消えるということを覚えておけ』」
「「「ひゃ、ひゃい、分かりました」」」
「そしたらよろしく頼むよ」
「「「はっ!」」」
「こうちゃんごめんね~」
「大丈夫大丈夫」
「そしたらすぐに家に帰って夜ご飯食べようか!」
「了解!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます