Episode.11


      「はいおあと生二丁~!」


「喜んで~!」

   

            「喜んでー!」




        がやがや




「застежка-молния。」


 「お!横山君って、ロシア語できんの?」


        「え!?これロシア語なんすか!?」

    「フント、人生初じゃね?反応してくれたの」


「う、うん」

           「ロシア語だったんだ 爆笑」


「ちなみに意味って

 「わかんねー」


        がやがや

             「わかんないんすね 笑」


       「じゃあロシア語は話せるとか…」


 「話せねー」


             「話せないんだ 笑」


             「じゃあなんで三宅さん、

          ロシア語ってわかったんすか?」


 「前にロシア人と付き合ってたから」

        がやがや

               「ロシアじん!?」

          「美咲さん、知ってました?」


          「わたしも初めて聞いた 笑」


「ロシア人って、ムッチャ美人多いっすよね!」


 「多いな」

        がやがや


         「じゃあ三宅さんの元カノも…」




 「…むっちゃ美人だった」


「ちょーうらやましい!」


         「フント外国人枠あったんだ 笑」

              「理美、理美ぃ~!」


        「ん?なにぃ?」

「あたぼうよ!」

        「こっち来な!おもろいから 笑」

        がやがや

「美人に国境はないんだぞ!」

            「『外国人枠』って?」


         「こいつ、チョー面食いなんすよ」

                「そなんだ 笑」


        「なになに?」


「フントくんの『津軽弁』ロシア語って判明した 笑」

    「あれ、ロシア語だったんだ!」


     「でもなんで判ったの?」


            「三宅さん、前にロシア人と

           付き合った事があるんだって」

        がやがや

      「えー!?すごーい!」


 「昔の話昔の話」


「どうやってその、ろ、ロシア美人と

お近付きになられたのですか?」



 「んー」




 「偶々?」


             「『偶々』って 爆笑」

「ロシア人って『たまたま』で知り合えるもん? 笑」

      「わかんない 笑」


        「どうせ外国美人に狙い絞って、

       六本木にでもいったんですよね 笑」


 「イケメン好物な

  貴方に言われたかないよ! 」


     「『イケメンこうぶつ』?」

        がやがや

 「あ、みんなまだ知らないんだ」


                     「ん?」


                 「何をですか?」

 ごほんっ



 「ここに居られるね、『鈴原美咲』さんはね」

 「イケメンになる原石を、

  発掘するのに長けていらっしゃってて」


 「大学卒業して直ぐ、

  自分でモデル事務所立ち上げて」


 「今じゃ結構なもんになっちゃってるのよお~、

  これがまた!」


                 「女社長だ…」



「あのぉ…『なんちゃらゆうと』って俳優、

               「『倉西悠斗』」

                  「えっ!?」

        がやがや

その『くらにしゆうと』を発掘したお方なんだぞぉ」


                 「すごーい…」


「まぁ、佐野がやってたサークルにも入ってたから、

 そこで才能を見出されたのかも知んないけど」



            「えっ!?美咲さんって、

      他にもサークル入ってたんですか!?」


          「うん、『創造したい会』」


     「え!?まさかの!?」

        がやがや


  「って事は美咲さんって、変態…」


          「い・い・意・味・で 笑」


                     「爆笑」

     「フント、お前キョドり過ぎてんぞ! 笑」


                  「ん?」


ボッ!! 赤面 照

        がやがや


 「あ!そっか!」


 「美咲ちゃんも、何気に可愛いもんね」


              「『何気に』て 爆笑」


    「最初から目を合わせないようにしてたのに」

    「『女社長』ってキーワードが出た途端 笑」


                  「ふーん」



                   じーっ


ボッ!! 赤面 照


                「ホントだ 笑」

     「仁美さん、こんな気分だったんだぁ~」


 「あ」

 「仁美ちゃんとも知り合いだったね」


    「ハイ!ハイ!’ (゜д゜)/」


 「ん?」


  「ちなみにその『ひとみさん』って…」


 「ん?」

 「『小鳥遊仁美』ちゃん」

                  「えっ!?」



       「やっぱり…」



     「『小鳥遊仁美』が、

  ウチの大学出身ってのは知ってたけど」


  「まさか、知り合いが近くにいるとは…」



「フントは『小鳥遊仁美』には反応しないんだよな 笑」


 「え、なんで?」


「『小鳥遊仁美』って、可愛い系じゃないっすか」


 「うん、そうだね」


「俺、可愛いだけだとアレで」


「俺のストライクゾーンって、

『可愛い』と『綺麗』の比率が、

 シーチキンのマヨ並みに重要なんす」


              「謎のこだわり 爆笑」



    「って事は、比率的に美咲さんは…」


           「割とストライクなんだ♪」

 


                    じーっ


ボッ!! 赤面 照


         爆笑


              「ストラーイク! 笑」



 「今のは内角低めにいったね 笑」


           「楽しいかも、これ 笑」


 「そしたら美咲ちゃんとこ入れれば?」



                 「えー!」




                 「うちは


                  ほら…




     『演歌歌謡』は専門外だから 爆笑」

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