やせいのスライムがあらわれた!
そう聞いて浮かべる像は何か。
丸っこいか。目があるか。人型か。桃色か。
ウェビングマップを「スライム」を起点に展開したとき、どうなるだろうか。
実に、「スライム」を語る際に浮き彫りになるのは己が内なのだ。
経験、知識、思考の根底に根付くもの。様々が浮き上がって来る。
「スライム」について深く考えるうち、思いつく事柄がトリガーになって何かを想起させるかもしれない。
それにどのような意味があるのかは置いておいて、トリガーが連想させるものも現れるだろう。
スライム、青色、青空、雲、蜘蛛、消化液、溶ける......といったように。
ここから私は、過去に見たスライムが青色だったことを思い出し、青空と同時に雲を見たあの日を思い出し、音が蜘蛛を想起させ、蜘蛛のその捕食の仕方から消化液を思い出し、というように過去を紐解く自己紹介が始まるのだ。
まるでスライムに他己紹介されているかのようなこの遊びは、記憶を失うことを悲しむ私にとっての楽しみの一つ。無理やり思い出を引っ張って来る練習の方法である。
誰の著書だったか、カキフライについての主観を述べることで自己紹介できるぞと言っていたがその通りだと思う。
便乗して、仮に自己紹介文を書くことに悩むことがあるのなら何かについて主観を述べることも手だと主張しよう。
さて、やせいのスライムがあらわれた。私ならどうするだろう。
この文面を某有名ゲームの中で見たからか、自然と闘うことを考えてしまうが、選択肢はそれだけではないはずだ。
さながらただ見知らぬ人に出会った時のように、か細い声ながらも挨拶をしてみようか。
名刺でも渡せばいいのか。はたまた美味しい水でもごちそうすると家に誘うか。
無視して通り過ぎるのも、初対面ならあり得る。
ああ、私はそういう人間なのか。
1年後に、2年後に同様の質問をしてみよう。どのような答えが返ってくるだろうか。
すなわち
全て 四田 風呂好 説 四田 風呂好 @yonda_hurosuki
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