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「……にしても、とある疑問が俺の頭にちらついているのですが、マーフィさん。いったい腐った卵野郎はいつになったらいらっしゃるのでしょう」


「腐った……て顧問のことですよね⁉ あの人への言葉には気をつけたほうが……」


「そもそも意図的遅刻魔上司は此処に来ようというご意向だけでもお持ちなのですかね?」


「その気さえあったら〈瞬間移動〉しているかと……」


「〈瞬間移動〉は平均何時間かかる移動手段でしたっけ、マーフィさん」


「え? 何時間というか一秒くらい?」


「……次にあのツラを拝む機会がございましたら俺は彼の腐れきったドタマに鉛玉で風穴をあけまして彼が後生大事に持ち歩く骨董品の腕時計でもねじこんでみます。脳手術ですよ……遅刻癖が寛解するかもしれません。ふふふ」


「えっと、SSランクを相手に無謀かと……」


 このあたりで僕は意識を完全に手放した。

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