第3話 紙屑の中に

俺ねいいこと思いついちゃった

君を追いかけて追いかけて

心を壊して追い詰める役俺やろうと思って

俺やろうと思って

その為になんだってしようって思ってるの

本当になんだってね。


誰にだってね伝を頼って会ってね

こういう子がいるって宣伝して

君のその夢を全部剥ぎ取ってさ

使ってやろうと思ってるの


だってそれ要らないでしょ?

要らないでしょ!?

君の持ってるその才能は

君自身では使えないんでしょうだって!


だってさ、知り合いすらいないからね

近所の人すら君のこと知らないからね


信じられる―?

君ここに住んでいて

本当にわずかな人しか知り合いがいないんだよ


それで誰にも会わず、どこにも行かず

何しているのかと思ったら

文章がお友達、絵がお出かけ

元がないってどういうこと!?

普通元があるのね、そうなのね、そうなのよ。


みんなにかを見ながら真剣に書いている

何かを見ながら真剣に、だよ?


なんとなくってな―んだ?

これ走り書きの散文?違うって

とってもきれいな文章だ。

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