第2話 狂気

君何をやってるのかなーと思ったらこんなところにいたんだ

これさー俺思ったね

ストーカーの思考ってこんななんだってね

殺してやりたくなる気持ちがよく分かった

君のおかげで


僕欲しいもんこの才能僕に欲しいもん

この才能あれば僕はさ

何社でも、本当にこれ何社でも回って

頭下げて仕事もらう事が出来た。


君それが出来ないからって

この才能のこと殺そうとしてるでしょ


僕はそれが嫌だ!


それが僕だったなら、僕だったなら

そう思うでしょ普通


それにこの状況で顔色一つ変えない

顔色一つ変えない君が

恐ろしいけど羨ましい


何が起こったって君、きっとそんな感じでいられるんでしょう?


ムカつくよね、ムカつく!

何が平静にだ。平静に出来ないでしょ普通!

君パニックおこしてるって言ったけど

周りの人の方がもっとパニックおこしてるから!

どこがかわからない?はっ


僕がここに来た時君がもう殺されそうで

見ていた人一人も動かなかったのは

パニックだったからだよ


だってね、止めろったって止まらないよ

人一人の狂気ってそんなものだよ。

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