#11 アイを失った少年

朝起きると、自分の部屋。

僕はもう、高校生ではない。

今日は、初出勤。

時計を見ると、あと10分しか時間がない!

「やっば!」

急がなければ。

朝ご飯は抜かす。急いで鏡で髪を整える。

櫛を鏡の前に放り出し、急いでカバンと鍵を掴んで、家を出た。

鏡の前に、きらりと光るものが一つ。

彼女のつけていた、ネックレスが、そこにはあった。

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