第11話 にゃーにゃーにゃー

「にゃー」


「にゃー.....!」


「お前らァ!!!!!」


リビングにて。

俺に近付いて来ながらスリスリしてくる。

しかも際どいビキニなもんでやはりマズイ。


色々なものが、だ。

何処とは言わないが!

エクスプロージョン!!!!!


「っていうか帰って来るのが遅かったにゃー」


「そうだねにゃー」


「お前らから言われた事を相談に乗ってもらってたからな。遅くなるのは当然だろ.....」


「浮気したんじゃ無いのかにゃー?」


「怪しいにゃー」


胸が揺れる。

そして俺に猫の手を伸ばしてくる。

着ぐるみの、だ。

俺は真っ赤になりながら振り払う。

それから、俺は勉強して来るぞ、と言う。


「全く。お前らに付き合っている暇は無いんだって。俺は頭が悪いから」


「そんな事を言って逃げるつもりかにゃー」


「そうだにゃー」


面倒臭い.....。

思いながら赤面で見ていると。

ナコが、じゃあ勉強しようか、と猫耳を外しながら切り出した。

レコ自身も、そうだね、と言ってくる。


「それでもし良かったら質問会を開くから」


「それで良いでしょ?エイちゃん」


「.....まあそれで良いけど.....お前ら良いのか?」


「私は構わないよ。だって英治が知りたいんだから」


「そうだね」


それから俺の部屋で勉強会が開かれる事になった。

俺は、ふむ、と思いながらそのまま勉強をする。

今度テストがあるのだ。


夏休み前の小テストと言えるものが、である。

俺はその為に勉強をし始める。

まあ何というか高二だしな.....もうそろそろ何かしないといけない。

俺は考えながら動く。


「そういえば英治」


「.....何だ?」


「夏休み何する?」


「.....あー.....そうだな。じゃあ.....例えば花火とか見に行くか」


「そうだね」


それ良い、と言いながらレコは笑みを浮かべる。

俺はその姿を見ながら、ふむ、と思いながらナコを見る。

ナコは、それから、と切り出す。

私達と一緒に昔の家に行かない?、と言ってきた。


「.....それはどういう意味だ?行って何があるんだ?」


「えっとね。.....私達が何でこの様な感じなのか分かるよ。それから姉妹になったルーツも分かるかな」


「.....ああ。それは興味あるな。.....んじゃ行ってみるか」


「決まりだね」


言いながら俺達を見てくるナコ。

ナコは笑みを浮かべてニコニコし始める。

俺はその姿を見ながら苦笑した。


それから俺は、んじゃ勉強すっか、と言う。

すると早速と言わんばかりに、じゃあこれ教えて?、と言ってくる。

胸の谷間が.....見える服で、だ。

俺は汗をかく。


「.....エヘヘ」


「.....お前な.....」


「ズルい。私も」


と言いながらレコが胸を押し付けてくる。

俺は、おい!?、と赤面する。

この野郎ども.....!

恥ずかしいってばよ!


「ったくお前ら!勉強が出来ないだろ!」


「そもそも勉強しなくても私が真面目にするからヒモで良いよ?英治は」


「ズルい。私はエイちゃんと結婚する」


「私だって」


「お前ら!!!!!真面目にしろぉ!!!!!」


ったくもう!

俺は思いながら赤くなりつつ。

勉強をし始める。

はーい、と言いながらシュンとした2人は勉強をし始めた。

それから1時間経ってから。


「じゃあそろそろ家事とかしないと」


「そうだな.....確かに」


「私は後で洗濯する」


「分かった。じゃあ先に行ってるね」


そしてナコが出て行く。

するとそのナコが出て行ってから。

そのままドアに鍵を掛けた。

は?、と思いながらレコを見る。

レコはニヤァッとしながら俺を見てくる。


「.....馬鹿なお姉ちゃんだね」


「.....レコ。何をする気だ」


「.....何をするかって。.....私とエッチな事をしよう」


「.....お、お前!?良い加減にしろ!」


俺は真っ赤になりながら後退する。

ドアが「ちょっとレコ!?」とガチャガチャ鍵を弄る。

それを見ながらレコは段々と迫って来る。

それから俺の頬に手を添えてくる。

床を這いずり回る。


「.....れ、レコ。おま.....」


「エヘヘ。大丈夫。お姉ちゃんには内緒だよ?」


「ちょっと待って.....!?」


「頬にキスぐらい良いよね?ね?」


そしてゆっくり頬にキスをしてくるレコ。

それから、エイちゃん。私達は貴方に告白した。だけど私は.....貴方をもっと前から知ってる、と言ってくる。

だから私は圧倒的に有利、と言いながら。

お姉ちゃんには内緒の事だけど、とも。


「.....え.....それってどういう.....」


「だから鍵を掛けたの。お姉ちゃんと私が告白したのは7歳。.....だけど私は5歳の頃に既に貴方に会ってる。愛していた。5歳の時から」


「.....!?」


「エヘヘ。エイちゃん。大好き」


ぐぁあああ!!!!!、と思いながら抱きつかれる。

それから頭を撫でられる。

ヤバい!理性も何もかもが!

と思っているとドアが開いた。


「コラァ!!!!!何しているのよ!!!!!」


「マスターキーか!」


「お姉ちゃん。一歩遅かったね。私はエイちゃんの頬にキスをしたよ」


「な!?」


「.....エヘヘ。私の方が有利だね」


7歳と5歳。

何がどうなっている?

俺は思いながら.....2回会っているというレコを見る。


レコは唇に人差し指を立ててから。

何も言わない様に.....指示してくる感じだ。

俺は赤面してからそのまま呆然と見ていた.....。

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