第3話 コスプレパーティー
そもそもに俺は変態が苦手である。
だがいつの間にか俺の幼馴染が.....変態になっていた。
何という事でしょうか。
見事なリノベーションだと思いました。
俺は考えながら当番表を決めてから逃げて来る。
それもトイレに、だ。
ここなら誰も来るまいと思ったから。
「しかしナコもレコもいい加減にしろよな.....マジに」
俺は考えながら友人の友比良和樹(ともひらかずき)に相談する。
半分隠しながら、であるが。
のだが、お前はアホなのか?そんなもんバリバリなパーリィで突っ込めや、と当てにならない回答が得られてしまった。
馬鹿なのかコイツはそんなもん出来る訳がねぇ。
全くどいつもコイツも.....。
「にしてもこのままでは痔になるか。早く出ないとな」
意を決して立ち上がり。
俺は水洗をしてからドアを開ける。
すると目の前にチャイナ服姿の.....レコが居た。
何だコイツ.....?
俺は唖然としながらその顔を見る。
所謂肉まんの様な頭にくっ付ける奴もくっ付けており。
本格的なチャイナだった。
俺は???を浮かべながら目をパチクリする。
「ニーハオ」
「.....お前馬鹿なの?何やってんの?レコ」
「ワタシはシンケンネ!」
「真剣ね!じゃねぇよ!何やってんだって聞いてんだよ!」
俺はレコの頬を摘んだ。
そして横にビヨーンと引っ張る。
するとレコは、痛いアルよ!、と言ってくる。
何エセチャイナしてんだよ!
俺は盛大にため息を吐きながらレコを見ていると。
レコは足を振り上げて、あちょー、と言った。
うわ!純白のパンツが!!!!?
「この馬鹿!何やってんだ!まさかナコもこんな感じか!?何でコスプレなんかしてんだよ!!!!!」
「誘惑するからに決まっているアルね」
「そんなのは誘惑とは言わないけどな。.....下に何か履け。良い加減にしろ」
「何でそんな事言うアルか?せっかく誘惑に成功しているのに」
「.....あのな.....」
すると背後から抱きつかれた。
それもナコの胸が当たってくる。
よく見ると猫耳メイド服姿になっている。
尻尾もある。
ナコの胸元の谷間が強調された、だ。
もう少しでいかんものまで見えそうだ。
真っ赤になる俺。
こ、この馬鹿ども!
「エヘヘ。猫耳メイドで誘惑でーす」
「お前な!妹までさせるな!」
「姉妹丼ですよね?これ」
「余計な事を言うな!このクソが!変態が!?」
「え?姉妹丼じゃないの?これ?」
人前で絶対に言うなよそれ。
俺はジト目になりながらナコを見る。
そしてレコを見た。
それから額に手を添えてから溜息。
こうしたらご奉仕出来るかなって思ったんだけど、と胸を持ち上げるナコ。
「奉仕ってあのなぁ」
「エヘヘ。何を想像したのかな?変態さん」
「そうだね。お姉ちゃん」
「.....あのな.....お前ら。追い出すぞマジに」
「やってみなさい。女の子にそんな非道な仕打ちが出来るなら」
お前.....。
もう良いや、と思いながら俺は、取り敢えず刺激が強いから着替えてくれ、と言う。
すると、そう言えば英治の分もあるよ?、と言ってくる。
このコスプレか?
冗談だろ何であるんだよ。
「お母さんが英治くんの為にって作ったから」
「.....!」
「.....そうそう」
「.....」
喜春さん。
それは.....コイツらの母親だ。
元母親と言える。
最後は病で床に伏せて亡くなってしまった。
懐かしいな.....。
「って。あの人もどんだけだよ。それで誤魔化しても意味無いぞ。何で俺のスリーサイズ知ってんだ」
「想像で作った。将来の俺の成長を予想してお母さんと私達が」
「は!?馬鹿なの!?これマジに合ってたら気持ち悪いぞ!」
「それって普通は私達が言う言葉だよね」
「お前らが変態すぎるからな!!!!!」
まあまあ、と言いながら俺達はそのままリビングに。
そこには色々なコスプレ衣装.....が。
中にはハイレグとかその。
下着に近いその所謂、Tバッグとかコスプレ衣装が.....。
何やってんの喜春さんは.....?
「これは全部、喜春さんが作ったんだよな?」
「そうだね。私達の将来の為って事で」
「.....取り敢えず額にチョップしたいな」
「お母さんに?ダメに決まっているでしょ。何言っているの」
いや。しないと気が済まない。
マジに娘を何だって思ってんだ。
思いながら俺はナコとレコを見る。
すると、でも私達の身体って純潔だよ?、と話してくる。
あぁん!?
「純白。.....まだファーストキスもした事ない」
「うん。そうだよ。英治」
「.....お.....おう」
何だか何も言えなくなった。
俺は真っ赤になりながら俯く。
それからポリポリと頬を掻いた。
コイツら.....全く、と少しだけ複雑に思いながら。
あ。そうそう。これだよ。コスプレ衣装、と持って来るナコ。
「.....これは.....執事服か?」
「そうだね。コスプレ」
「着てみて」
「.....いや。俺は良いよ。あり.....」
だが。
次の瞬間。
ナコとレコの目がかなりヤバいうっとりした目の色になった。
そして俺に手を動かしてくる。
つまりはまあ俺の服を脱がそうとしている.....。
俺はそのまま青ざめながらその場からすっぽかして逃走した。
「待てぇ!!!!!」
「待って!!!!!」
「待つか馬鹿野郎!!!!!」
冗談じゃねぇぞぉ!!!!!
俺は思いながらそのまま家の中から逃走を図る。
そして玄関に手を掛けてそのまま外に逃げた。
マジにふざけんなよ!?
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