第2話 変態姉妹!きゃー!

挨拶もそこそこに何だか.....その。

母親と瑛一さんにそのまま置いてかれた.....。

それはどういう意味かというと、ちょっと買い物に行って来るわね♪、的な感じで俺とナコとレコで自宅に置いていかれた。

ふざけんなよマジに.....。


「エヘヘ。どうする?.....3人だけだねぇ.....?」


「そうだね。お姉ちゃん」


「.....お前ら。俺に対しての悪巧みは通用しないからな」


「「悪巧み?.....してない(し)」」


流石は姉妹、と思う。

何故なら言っている事が重なったから、である。

シンクロするのが素晴らしい。

などと言っている場合か。

年頃の男と女を置いて何考えてんの?


「俺は自室に.....部屋に戻る。.....すまないが勉強する」


「はぁ?英治は何言ってんの?泣くよ?大泣きするよ?」


「いや.....あのな.....子供か!?」


「エイちゃん。それは最低だと思う。女の子を置いて去るなんて」


「そもそも俺は.....俺はな!」


今でももう心臓が飛び出そうなんだよ!

こんな美少女2名に囲まれてな!

仮にも許嫁って事になっているしな!!!!!

俺は真っ赤になりながら言いたくても言えず。

その気持ちを収納しながら歩き出す。


「待って。英治。何を言おうとしたの?」


「.....何でも良いだろ。.....何でもない」


「.....ふーん?.....エヘヘ。怪しいなぁ」


「そうだね。お姉ちゃん。エイちゃん怪しい」


「.....いやお前。揶揄うな」


俺は盛大に溜息を吐きながらそのまま歩こうとするが。

袖を思いっきりに引っ張って来る。

それどころかズボンにも重さが加わる。

何だよ!!!!!


「えー。本気に行っちゃう気?馬鹿なの?」


「エイちゃん最低」


「.....いやだから.....あのなぁ.....」


「ゲームしようよ。英治」


「そう。エイちゃん」


お前ら7月は学校で小テストが、と思うのだが。

涙目で俺を見てくる(嘘泣きだとは思うが)。

俺はその姿に盛大に溜息を吐いた。


それから、分かったよ!俺の負けだよ!、と叫んだ。

そしてやけくそ気味にゲーム機を取り出す。

でも何でだろうな。


コイツらって俺を嫌っているんじゃ無いのか?

俺はそんな事をふと思いながらゲーム機のコンセントを繋いでいると。

ふゆん、という感触が。


横を見ると柔らかそうな大きな胸があった。

手伝うよ♪と言いながらナコがコンセントを探してい.....す、スカートが!

谷間が!胸の!

と思っているとレコが俺の顔を見てニコッとした。


「わー。エイちゃんのえっち」


「うおおおお面倒クセェ!!!!!」


「えぇ!?もしかして私のパンツ見た!?」


「見てねぇ!」


何でこんな目に遭っているのだ!

俺は思いながらスカートを押さえながら赤面で俺を睨んでくるナコを見る。

そして、誤解だって、と説明する。

するとナコは、まあ良いけどさ.....ビックリした。見るならちゃんと言ってからにしてよ、と言ってく.....は?


「見たいなら見せるから。胸もパンツも」


「.....ナコ。お前は馬鹿なのか?」


「いや?割と本気にだよ?」


「.....」


「あ、私も身体の準備は出来ている」


「お前ら!!!!!」


この変態姉妹め!!!!!

俺は真っ赤になりながら頭をガシガシする。

それからゲーム機をセットした。

全く集中出来ない。

ゲームはテニスだったが惨敗した。



「罰ゲームを考えたよ」


「.....どういう罰ゲームだ」


「そうだね。.....私達のパンツの色を当てる罰ゲーム♡」


「心底ダメに決まっているだろ。追い出すぞお前」


「泣くよ?」


テニス惨敗のち。

俺は2人に優勢されて見下されていた。

こればっかりだな!

俺は思いながら絶対に負けないと思ったのに、と悔しさの上で2人を見る。

ニヤニヤしながら2人は俺を見ていた。


「追い出すなんて酷い。エイちゃん」


「当たり前だろ!この家に煩悩を残す訳にはいかない!」


「それはエイちゃんもでしょ」


「そうだけどな!」


全くコイツら!

コイツらめ!

俺は思いながら2人を見る。


するとナコが、まあ冗談は置いて。取り敢えずは遊びもしたし家事の順番とか決める?、と切り出した。

ああそうか。

同居するに当たってはそうだな。


「何なら一緒に風呂に入る?水の量減らせるしね」


「.....お前に任せられん。当番表を貸せ」


「いやーん。えっち♡」


「ナコぉ!!!!!」


まるで話が進まん!

俺は考えながらペンを持って蓋を開ける。

すると蓋を落としてしまった。

椅子の下に、だ。


「.....おっと.....って!!!!?」


「.....エヘヘ。英治のえっち♡」


目の前にナコがスカートをヒラヒラしての見せパン。

つまり縞パンがあった。

俺はびっくり仰天してテーブルに頭を強打する。


このぉ.....くそう.....!

どいつもコイツも.....!

変態ばっかりだ!


「.....ゴホン。取り敢えずは当番を決める。.....良いかジャンケンで決めるぞ」


「英治」


「.....何だ」


「縞パン新品なの。結構良い色でしょ?」


「知るかァ!!!!!」


こんな生活がこれから先ずっと続くのか?

冗談だろ本気に.....。

心臓と股間あたりのエクスプロージョンがヤバいんだが。


クソッタレ.....。

早めに止めさせないと.....この様な真似を。

煩悩まみれだ。

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