久々に再会した幼馴染姉妹が俺の義妹?の様な形になりました。〜いや嘘だろお前〜
アキノリ@pokkey11.1
第一章 10年前と幼馴染姉妹
母親の再婚.....?
第1話 好き同士?が家族になってしまった
単純に考えて10年という月日は長い様な短い様なそんな感じである。
17歳になった俺、長妻英治(ながつまえいじ)にとってのこの10年近くとは何なのか、と時折だが馬鹿らしい事を考える事がある。
それは.....10年前ぐらい前の約束を思い出すからだろうな。
されど10年に近いけどな。
『やくそくだよ!おおきくなったらけっこんしようね!』
そんな何だか子供ながらに恥ずかしい約束をした幼馴染の西蓮寺姉妹には既に10年近く連絡が取れて無い感じだ。
引っ越しもあって.....。
それもあの言葉もあったから。
まあそれはともあれもう俺の約束も何もかもは忘れられているだろう。
思いながら俺は高校2年生になってからも。
忘れる様に青春を謳歌していた。
そんなある日の事だ。
7月12日の19時の事。
帰って来てからの事である。
まだ35歳の母さんの長妻翔子(ながつましょうこ)がこんな事を言い出した。
再婚というかいきなりだけど結婚するからねぇ、と。
いきなりの話でぶっ飛び過ぎていると思った。
「いやいや。4月1日のエイプリルフールならとっくに過ぎているよ?母さん様や」
「はぁ?エイプリルフールな訳無いでしょう。マジな話よ」
「.....は?.....いや.....マジかよ.....」
母さんは確かに若いけど!
俺は思いながらも、マジかよ、と頭を抱える。
父さんが病気で亡くなってからというものこの2階建ての一軒家は寂しかったが。
遂に可哀想なお父さんの為に穴埋めが出来るわ!、と母さんは張り切る。
いやいや。
流石に受け付けないんだが他の男性の義父とか。
思いながらも母さんをジト目で見る。
夕食を食べながら。
すると母さんの次の言葉に更に米を吹き出した。
ブハッと思いっきり。
「再婚相手の男性の方には連子さんが居るわ。2人の女子高生の姉妹ね」
「.....母さん。今直ぐに婚約破棄してくれ。無理だろ」
「無茶苦茶な事を言うんじゃないわよ」
「いや。無理だろ!!!!!年頃の男に!!!!?」
「大丈夫よ。その姉妹は.....西蓮寺ナコちゃんとレコちゃんよ?」
「.....え?」
俺は箸を落とした。
電流が走った様な衝撃を受けた。
そして母さんを見る。
母さんはニヤッとしながら俺に箸を突きつけてくる。
やる気になったでしょ?、と言いながら。
な.....嘘だろ。
「.....幼馴染なのか?俺の?」
「そう。10年ぶりに連絡が取れたの。.....会社でね」
「.....信じられない.....そんな馬鹿な事が!?」
「.....そうでしょ。.....良かったじゃない。これで約束が果たせるわね♪」
「母さん.....勘弁してくれ。恥ずかしい」
「あらあら。恥ずかしがって可愛い」
母さん!!!!!、と絶叫しながらも。
俺はあまりの楽しみに.....赤面せざるを得ないと同時に。
不安を抱えてしまった。
何故かって?だって。
もし彼氏とか居たらの場合を想定してしまう。
胸が苦しいな.....と思う。
☆
「.....」
かつてない程に心臓が高鳴っている。
まさか幼馴染が義妹とかなるとか聞いてない。
そもそも.....義妹なのかすらも怪しいが。
俺は考えながら心臓をバクバクさせながら放課後。
ニヤニヤしている母さん止まっていると。
インターフォンが鳴った。
「あら。来たわね」
「.....!」
俺達はそのまま玄関先に向かう。
それから玄関を開けると。
ナコ?が飛んで来た。
と言うかミサイルの様に凸を食らう。
俺は痛みに愕然とする。
「久しぶり!英治!!!!!」
スリスリと俺の胸に顔を埋めるその容姿。
音譜の♪の髪留めを着けており。
そして肩までの黒の髪の毛に胸が大きくなっており。
スタイル抜群で.....しかも。
完璧な美少女だった。
それもモデルにでもなってそうな.....え!!!!?
これがナコか!?冗談だろ!?
「ちょ、ちょっと待って下さい!離れて下さい.....!」
「何で敬語?」
「当たり前だと思います!10年ぶりなんだからです!」
「えー。そんなの嫌だよー。キモいよー。英治ー」
不満顔のナコ。
するとそんなナコを回収する様に背後からレコが現れた。
当時の変わらずの姉妹の親父さんと一緒に、だ。
何故分かったかというと音譜の♫の髪飾り。
そして変わらない長髪。
それから美少女.....お淑やか系になっていた。
何これ.....マジ?
胸でか!スタイル良!
俺は真っ赤になる。
「エイちゃんが困ってる」
「はぁい.....」
「えっと.....その。.....君達が俺の.....?」
「そうだよ?いやいや英治ったらもう良い加減に敬語やめて。ってか止めないと嫌うっちゃうよ?泣いちゃうよ?」
いやそうは言ってもな。
しかし信じられない。
今日からマジに幼馴染が家族になるのか?
俺は心臓がどんどん高鳴っていく。
すると瑛一さんが頭を下げた。
「今日からお世話になるね。英治くん。それから翔子」
「はい。瑛一さん」
「是非ともによろしくぅ!!!!!」
またナコが俺に向かって凸して来た。
ハグである。
俺はそのハグに.....というか次は胸に埋もれた。
あまりの柔らかさと甘い香りに.....鼻血が出そうだ。
俺は慌てて離れる。
「い、いい加減にしろよお前.....。今が今だ。.....彼氏とか居るかもだろ?」
「え?居ないよ?全く。10年間作らなかった。英治だけしか見てないよ?」
「そう。私も居ない。婚約の約束を果たす為に。許嫁にしてもらう為に作って無い」
「え.....!!!!?」
まさかの言葉に衝撃で真っ赤になった俺。
そして姉妹2人を見る。
姉妹は顔を見合わせて俺を見てくる。
それから前を見てこう告げてきた。
宜しくね!お兄ちゃん♪、的な感じで.....オイ!
ワザとやっているなコイツら!?
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