JK殺人鬼笹音の見解

七星北斗(化物)

プロローグ 妥協点

 性・暴力や殺人に対する法律がない。そんな世界の出来事。


 私、桧倉笹音ひくらささねが初めて殺したのは父でした。


 中学一年生になった頃から、父は私の体を触るなどの性的虐待をするようになりました。


 そんなある日の出来事です。私の部屋に入ってきた父は、ズボンのベルトをカチャカチャと外し。私に体を求めてきました。


 私はその時のことをよく覚えておらず、気づいた時には、父の右手をハサミで貫き、頭の形が変わるまで重みのある辞書で殴り殺していました。


 この時、私の何かが壊れてしまったように感じます。


 それが私の人殺しとしての人生の始まりです。


 それからしばらくは特に何もなかったのですが。ある日の登下校中、ナンパされて強引に車に乗せられそうになり。


 私が女だからと油断している男の顎を肘で強打して、肘の衝撃で男が蹌踉けたところを、護身用のスタンガンの一撃をお見舞いしました。


 男が意識を失ったのを確認して、近くにあったレンガで頭を強く殴り付け、血が噴水のように流れました。


 制服や体がこの男の血でベタベタになり気持ち悪いです。


 これはクリーニング代を貰わなければなりません。


 私は男の体を探ると、すぐに目当ての物を見つけることができました。


 ふむ、思ったよりもお金を持っていますね!これは嬉しい誤算です。


 男の財布の中から金銭だけ抜き取ると、私はその場を離れることにしました。


 車内を出ると、たまたまその場に居合わせた男子学生が、ボーッと私を見ていたのですがスルーすることにしました。一体なんだったんですかね?


 とりあえず、一旦家に帰りましょう。今はとてもシャワーを浴びたいです。男の血の臭いがとても臭いです。


 自宅に帰ると玄関で服を脱ぎ、そのままお風呂に入りました。


 スッキリです。やっぱりお風呂はいいですね。しかし思ったよりも血の臭いが消えず苦労しました。


 制服をクリーニングに出さなければなりません。


 私はクリーニング屋さんに行くと、血塗れの制服を見た店員さんは、とても驚いた顔で私と制服を繰り返し見ていました。


 一応、制服についた血は落とそうと頑張ったんですよ。だけど、どうしても無理でした。


 嫌そうな表情をした店員さんにクリーニングを依頼して、そのまま帰るのもなんですし、何か美味しい物を買って帰りましょう。


 私はお肉屋さんへ寄って、今日はお高いお肉のすき焼きを作りました。とても美味しかったです。


 そんな私ですが、かれこれ16年、友達という人がいませんでした。男性からはやたら視線が集まるのですが、実際に話したことは少ないです。


 クラスメイトの女子生徒からは遠巻きに見られることが殆どです。


 何故でしょうね?

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JK殺人鬼笹音の見解 七星北斗(化物) @sitiseihokuto

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