第10話
宝城万梨香は、一緒に朝登校することに大変満足していた。
だけど、人間とは欲深く。好きな人の事はなんでも知りたいという欲にかられてしまう。
(時にそれが幻滅することになってしまうかもしれないが、万梨香にとっては、それはそれでその時考えようという考えの持ち主である)
(下駄箱で別れてしまったので何組か分からないままですね・・・)
そう。万梨香は、友麻が何組か知らないのである。
前にゆるいから聞いた情報はあだ名とこの学校での部活動と同学年であることしか聞いていなのである。でも、なんでもかんでもゆるい頼りで知っていくのはなんかずるい気がするので何組にいるのかくらいは自力で知りたいと考えているのである。
「どうすれば何組か知ることが出来るのでしょうか・・・」
小声でポツリとつぶやいた。
万梨香は美少女なので、そんな憂う姿ももちろん美少女には変わりなくそんな万梨香を男子生徒(クラス関係なく)は見つめてしまうのだった。
そんな姿の万梨香を見て、ゆるいは思う。
(万梨香を遠巻きに見つめる男子なんかいくらでもいるのに、なんでよりによって”黒魔術の伝道師”なんてあだ名のつく男を好きになるんだか・・・)
ひじをつき、万梨香とゆるいはそれぞれ同時にため息をついた。
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