第9話
眼帯をもらった翌日の朝。登校していた俺のところにまた彼女が現れた。
「友麻さん!おはようございます!」
明るく挨拶をしてくれた彼女を横目に
「おはよう」
と小声でつぶやくように言った俺。
「あの、プレゼント、どうでしたでしょうか?」
少しソワソワした様子の彼女に
「昨日、封印したよ」
と正直に口に出して、しまった!?と思ったが彼女は何故か嬉しそうに
「そうなのですね!」
と返してきていた。
不思議な闇の組織(仮)だなぁと思いつつ何故か俺は彼女と一緒に登校していた。
―万梨香サイド―
(今日、眼帯つけてくれていたらいいなぁ)
登校していた私は途中、彼に会えないかなぁと思いつつ歩いていました。
すると、前の方に友麻さんの姿が見えました。パーカーのフードを被っているので間違いなさそうです!
これはもう話かけに行くしかありません!
勢いで友麻さんのところまで走りました。
「友麻さん!おはようございます!」
まずは、明るく挨拶が基本ですよね。
すると、少しびくっとしながら友麻さんが私の方を向いてくれました。
「おはよう」
と小さい声ではありましたが、お返事を返してくれました!良かったです。
「あの、プレゼント、どうでしたでしょうか?」
今日、つけてきてはいなかったので気にくわなかったのではないかと心配していましたが友麻さんは
「昨日、封印したよ」
と言いました。
封印したということは、つまり使うのがもったいなくて
大切に保管してくれているということですね!
「そうなのですね!」
と、思わず喜んでしまいました。
友麻さんは本当にお優しい方なのだと思いつつ、勝手ながら一緒に登校させていただきました。
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